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私は20代の頃、今より英語がうまかったと思います。「うまい」というのは主に話し方というか発音のことだけを言っていて、英文を読み書きする力は、20代の頃とは比べものにならないほど上達しています。

 

日本語も「話し方」というか「話す力」は20代の頃に比べて劣ってきていると感じます。20代の頃はナレーターや通訳の仕事もしていたので、今よりずっと発声もきれいだったし、よく「アナウンサーのように話しますね」と褒められていました。

 

だから 今 言語を教えているのはちょっと申し訳ないというか、そろそろリタイアした方がいいと真剣に思っています。言語の教え方とか、言語習得の研究は続けられると思うのですが、言語そのものを教えるのは限界にきているかな...と。

 

私は日本に住んでいた時、児童英語教室を経営していました。週に1回、私の家に来て40分くらい英語を習っていた子供たちは年に数回、英語のネイティブスピーカーの(私の)友人と一緒にちょっとお話して楽しんでくれていました。

 

もう30年以上前のことですが、その頃は教育学とか音声学とか言語習得理論とかをまったく習っていなかったので、言語はネイティブスピーカーに習った方がいいと思い込んでいました。だから自分が英語を教えていてもできるだけビデオやCDのネイティブの音源を使っていたのですが、それでも十分ではないと思っていました。

 

今では「ネイティブ神話」を信じることはやめましたが、だからと言って私はこれからも英語を子供に教えてはいけないと思っています。それはどうしてかと言うと私は子供にどうやったら上手に英語が話せるようになるかがわからないし、教えられないからです。日本語に関しても発音やアクセントを上手に指導することがいまだにできていません。私より娘の方がずっと上手に 日本語の発音を説明していることもあります。私はモデル音声を提示してあげる(つまりフツーに日本語で話す)ことはできますが、それも前に書いたように最近は劣化していると感じます。

 

よく「リタイアして日本に帰ったら、近所の人に英語でも教えて....」と話しているアメリカ在住の日本人の人に会いますが、(少なくとも)私はやめた方がいいと思っています。