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私には、私の人生を変えた恩師との出会いがあります。

その先生と出会えたおかげで、私はジョージア州の片田舎の大学院からニューヨークとボストンの大学院に進学することになり、現在の大学で教える仕事に就くことができました。

 

昨年の5月にプリンストン大学で学会があり、恩師に再開することができました。

 

 

2月に足を骨折し、まだ松葉杖をついていた私は娘に同行してもらい、学会参加から恩師のホーム訪問、そしてニューヨークの私の母校を訪れました。

 

娘が今年も同じ学会に同行したいと言い、その理由は私の恩師にまた会いたいということだったので、とても嬉しくなりました。

 

ただ恩師の先生は昨年から体調を崩され、今は誰とも会っていらっしゃらないようです。ご家族(息子さん)に連絡して面会できるかを聞いていますが、面会の依頼をしつつも自分両親が入院していた時のことを思い出して心が痛みました。

 

私の両親は60歳前後で相次いで亡くなりました。父は闘病生活が長く最後はモルヒネなどの鎮痛剤の影響で意識が混濁していたので、母は父の職場の知り合いのお見舞いは断っていました。父の衰えている姿を他人に見られたくないと言っていました。母は父の死後すぐに、がんの再発で入院したのですが、若かったので最期まで意識はしっかりしていました。ただふっくらしていた母は最後は30kgくらいになってしまい、やつれた姿を他人に見られたくないので無神経に人をたくさん呼んでくる知り合いを恨んでいました。私に「お見舞いに行きたいと言われたら家に来てもらって病院には連れてこないで」と言っていました。それは母が亡くなる数日前のことです。

 

もし恩師のお子さんが、私の母と同じように恩師から「もう誰にも姿を見せたくない」と言っているなら私と娘がお見舞いに行くのは失礼だと思います。またそれほど病状が悪くなくても多くの人にお見舞いされたら疲れてしまうかもしれません。

 

「先生に会いに行くのが目的」と言ってくれている娘には申し訳ないけれど、今回は大学を訪問し、学会に参加するという目的を果たすことを念頭において行動しようと思います。

昨年は私の足の骨折で会場から一歩も出ませんでしたが、今年はきれいなキャンパスを散歩してみたいです。