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最近、日本の野球選手がスタンフォード大学にフル・スカラシップ(全学費免除)で入学が決まったというニュースがよく紹介されています。

 

アメリカの大学のスポーツチームのスカウト方法は、日本の大学のスポーツチームよりもずっと大規模で、コーチがわざわざ優秀なスポーツ選手の高校に出向いていろいろな条件を出してスカウトするそうです。ただ日本よりずっと学生数もチーム数も多いので、大きい試合で勝ち続け目立ち続けていないとなかなかスカウトの目に留まらないという問題があるようです。

 

カリフォルニアの場合、学校単位のチーム以外にプロのチームの付属のようなチームがあったり、リーグの数も多いので、勝ち抜いていくのはかなり厳しいのですが、逆にプロチーム(バスケットボールや野球)の強いチームがあり、リタイアした有名選手が自分でチームを作って子供の頃から才能のある子を選抜してトレーニングしたりしているので、高校に入った時点ですでに大学進学(どの大学のスポーツチームに入るか)を約束されているスタープレイヤーもいます。

 

私の勤務大学はスポーツに力を入れていることで有名で、オリンピック選手もたくさん輩出しています。大きい大学なので資金力もあり、敏腕コーチを雇えるからチームが強くなるという相乗効果があります。

 

野球はフットボールやバスケットボールに比べると人気は低いのですが、伝説のドジャーズの選手 J ロビンソンの母校でもあるので優秀な野球選手が集まり、卒業後、メジャーリーグに入る人もいます。

 

スタンフォード大学に進学を決めた日本人の野球選手が、フルスカラシップ(学費・生活費 全額免除)をもらったのを異例中の異例と言っていましたが、スポーツチームに入ることが条件でスカウトされた(というかオファーが出された)選手にはフルスカラシップは当たり前のことで、まったく異例ではないと思います。実際 私の知り合いの日本人のお子さんでもスタンフォード大学にフル・スカラシップ(全学費免除)で進学した人が何人もいるし、別の私立大学に同じように学費免除で進学した人もたくさん知っています。その人たちの中にはアメリカ国民(市民権)の人もいましたが、留学生でもそれほど珍しくはありません。

 

特にスタンフォード大学は優秀な学生を輩出していて、卒業生からの寄付額も相当多い私立大学なのでスポーツ選手には非常にいい条件が出せます。

 

ただしアメリカの大学の場合、スポーツ推薦でもスポーツだけやっていればいいというわけではないので、成績が落ちたらスポーツも続けられない制度があります。おそらくスタンフォード大学にもそういう規定があるのではないでしょうか。

 

それはスポーツ選手だけでなくどの分野でも返却しないでいい奨学金(スカラシップ)は入学してから、いかなる理由でも一定の成績を保てないと差し止めになってしまいます。だからみんな文武両道でがんばるのですが、それだけの大きいプレッシャーに負けずに立ち向かえる強靭な精神力の持ち主を大学は求めているのだと思います。