最近は断捨離とか終活とか墓じまいとか 次の世代への負担にならないような思いやりについて語る人が多くなってきたような気がします。
多くの人が「自分はまだまだ大丈夫」と思っているうちに、ものが片づけられなくなり判断力が衰えてきてどうにもならなくなってしまうようです。
私は両親が早く亡くなったのに、実家は驚くほど片づいていなくて先代のものがたくさん残っていました。おそらく両親は定年後、自由な時間ができたら少しずつ片づければいいと思っていたのでしょう。まだ父方の祖母も母方の祖母も存命だったので、同居はしていなかったけれど祖父母の遺したものがかなり実家に残っていました。
私はまだアラサーだったのとちょうど大学院に進学した時期だったので3ヶ月ほど毎日、実家の片づけをしました。倉庫をひとつ借りて自分の持ち物やどうしても取っておきたいものだけを預けて 家は人に貸しました。結局10年ほど倉庫と別荘を維持してそこにあったものを段ボール数箱だけにして夫の実家に置かせてもらっています。
ではその段ボール箱の中にあるものは必要なものかと言われれば、必要ないから箱の中にしまってあるわけで結局、自分で思い切って捨てない限り、娘がその後始末をしなくてはいけないことになります。
今は賃貸の家(タウンハウス)に住んでいるので荷物は最小限ですが、それでも引っ越しをするとなればかなりのゴミが出ることは間違いありません。つまり私は常にゴミと共に生活しているわけです。
今年の夏から数年かけて、義実家を改築しようとしているのですが、義実家にはアンティークの家具がたくさんあり、さらに義父も夫もものが多いのでおそらく私たちの代で片づくことはないでしょう。
義母も自分の両親が亡くなって家を売却し、新たな生活を始めて30年も経っていたのに驚くほどものを片づけていなかったので、娘の曾祖母の着物とか食器とかをどう処理していいかさえわかりません。
自分の代で終わりにする勇気 思い出やしきたりも大切ですが、次の世代がどれだけ快適に過ごせるか...前を見て行動できる勇気が今の時代は必要だとつくづく思います。
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