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私がアメリカに留学したのは80年代と90年代で、最初の留学は1年の語学留学でした。その後、日本に帰って英検やTOEFLやTOEICの勉強をして、通訳の専門学校に通って、数年間 通訳や映像翻訳の仕事をしてからアメリカの大学院でもっと勉強したいと思って再度、渡米しました。

 

今まで5つの州に住んで知ったのは、アメリカってまるでいくつもの国があつまっている感じで州によってまったく制度も文化も違うということでした。

私は5つの州しか知らないので、あとの45州は未知の世界です。

 

よく全米学会に参加して、他州の先生と話すと本当〜に違いがあると感じます。

そして自分がある程度の大都市(ロサンゼルス)で子育てを始めて、住んでいる地域や通っている学校の格差に本当に驚かされました。

これは日本でも同じだと思いますが、住んでいる地域や通っている学校にはかなりの差がありますよね。でも一歩 国外に出ると全部「日本」で括られてしまい「日本の学校って〜〜〜なんでしょう?」とか「日本人って みんな〜〜〜なの?」と言われたりしますよね。

 

実際 日本の比ではないほどアメリカは格差が大きくて、「アメリカの学校は〜〜」とか「アメリカ人って〜〜」とはとても一括りにはできません。

 

たった一つですが、アメリカ内での大きい教育格差の例をご紹介します。

 

私の知り合いのお子さんが娘が通っていた小学校に2年間だけ通って日本に帰国しました。娘が通っていた小学校は大学の附属なのですが、受験があるわけではなく書類選考と抽選で合否が決まります。リサーチ目的なので様々な人種や社会・経済地位の人の子供が来ていました。その小学校は、少人数制で個人指導が充実していました。そこで日本から来たばかりのお子さんでも手厚い指導で英語力が伸び、日本に帰ってから帰国子女クラスがある学校に転入しました。

そして高校生の時、1年間交換留学をしたのですが、留学先は割とマイナーな州の公立高校でした。

彼はいきなり、成績がトップになり、英語のWritingも他の英語ネイティブより上手だと言われ、課題も小学校の時より簡単だったと言っていました。当然のようにその1年間の成績はすべてAかA+だったそうです。

そして日本に帰って、大学はアメリカに留学しようと決め、いろいろな大学に願書を送りました。アメリカの高校の成績は非常によかったものの、日本の高校ではすべてAというわけではなく、GPAが低いから受験は不利だったかもしれないと言っていました。高校で交換留学した州の州立大学なら入りやすいんじゃないかと言われたそうですが、その州には彼が勉強したかった分野のレベルの高い大学はなかったそうです。

 

ここでふと思ったのが、他州の州立大学や私立大学を受験する際に、レベルの低い高校で非常にいい成績を取って高いGPAを持っていても、その州全体の あるいはその高校のレベルが低ければ 合格できないんじゃないかということです。また運良く合格できても奨学金が取れなかったり、入学してから、成績が悪くて退学させられたりすることもあるんじゃないかと思います。

 

となると州による教育格差 地域による教育格差 さらには地域内の学校間の教育格差をもっとよく調べて留学する必要がありますよね。アメリカは日本のように学校ごとのランキングが学生の偏差値だけでは現れないため、特に公立校の学校選びは難しいです。

 

我が子は公立校には小学校3年生の1年間しか通っていないし、学力勝負の受験をしていないので、本人が志望校を決める時、何を基準に選んだらいいのか、何を基準に自分が選ばれるかがよくわからないんじゃないかと心配になることもあります。