子供にあることを教えるのにプロの力を借りるのと家族自身がするのとどちらの方がいいかというのは誰でも考えたことがあると思います。

 

子供の成長過程には、自然に習得できることと、系統だてて指導されることによって学習していくことが混在しています。

 

例えば、特に他の人から習わなくても自然にできるようになることの例としては「歩く」「食べる」「話す」などの基本動作があります。自分でトイレに行くとか本などの印刷物に文字が書かれていてそれを読むというような動作も他人から教えてもらわなくても自然と習得していけるものの範疇だと考えられています。

 

この自然習得が起きる時期は、個人差が非常に大きく また生活環境や家族構成などもかなり影響されると言われています。

 

ある子供は自転車を与えられて1日で乗れるようになるし、ある子供は初めてプールに入った日からすいすい泳げるようになったりします。その一方で、かなり大きくなるまで自転車に乗れない子やいつまでたっても泳げるようにならない子もいます。

 

同じように1歳を過ぎた頃から、まるで大人のようにぺらぺら話す子がいるかと思えば小学校に入ってもなかなか発話できない子もいます。

 

トイレトレーニングも早くおむつが取れたと思ったら小学生になってから夜尿が続く子もいるし、就学したら、トイレに行くのを怖がるようになる子もいたりします。

 

日本のようにほとんどが同じ人種(単一民族)で、同じような生活環境の子ばかりが周りにいると、個人差が許容できなくて、焦りが出てしまう親御さんが多いような気がします。

 

また他の先進国に比べ、日本は母親が子供と過ごす時間が長いことで知られています。これは子供にとっては安心できていい環境だと言えますが、母親が子供の教育を必要以上に担ってしまい、自分の子供の能力=自分の価値のように思ってしまう危険性もあります。

 

最近 よく相談を受ける「おうち英語」や「英語育児」に関して言うと、日本のお母さんが「とにかく早いうちから英語に触れさせたい」と気負うあまり、本来 自然習得できるものを待たずになんとか「教え込み学習させる」ことに執着してしまう傾向があるように思います。

 

逆に英語圏に住んでいる方は、自然習得だけには頼るべきではない言語活動も「自然に学べる」と信じ込んで学習の手助けをしないで子供を放置してしまうこともあります。


英語に限らず、親が子に何かを教える場合には お子さんの特性をよく見極めて どのような方法が一番効果的なのかを早いうちに見つけてあげられたら、その後のお子さんの学習も親御さんの子育てもずっと楽になるのではと思います。

 

「どうしてウチの子だけできないのかしら」と考える時、どうしてウチの子は」ではなく「できないのはどうしてなのか」を考えて、時期的なものなのか、環境なのか、教え方なのか、個人の認知能力なのかがわかると、対処法がわかってきます。

 

私は子育てのアドバイスをあげられるような立場の人間ではなく、言語を教えるプロではあるものの 私の方法がどんな人にも当てはまるとは思っていないのですが、もしアドバイスを求められたら

 

すべてのお子さんには特性というか個性があり、ひとつの方法があるご家庭ではうまくいっても別のご家庭では全然うまくいかないこともあります。お子さんによって何がうまくできて、何がうまくできないかはそれぞれ違うので「うまくできないこと」ばかりに注目して、なんとか他の子と同じようにするのではなく、うまくできることがどうしてうまくできたのかを見てあげるとそのお子さんにあった習得方法ができてくきますよ。

 

とお話しています。そして「うまくできないこと」も少しだけ待ったら、簡単にできるようになることもあるということを子育て中の親御さんには知っていただきたいす。

 

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