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今から40年ほど前、日本はバブル景気を迎え、その前くらいから「クリスタル族」なんて人が生まれました。

それまではアメリカ人と結婚した日本人女性は、アメリカでもかなり辛辣な人種差別をされたり、祖国である日本の家族からもあまりいい印象を持たれない人が多くいたと聞いています。

 

Wikipediaによれば、第二次世界大戦後、数万人もの日本人女性が、アメリカ人と結婚し「戦争花嫁」として渡米したそうです。

80年代後半に日本の経済がよくなり、アメリカでは日本語教育ブームが起きました。

それまでは「日本学」を研究するごく一部の白人男性が日本文化や日本文学を限られた大学で教えていただけですが、教授ではなく「日本語」を外国語として教える先生がかなり多くの大学で必要になりました。そしてアメリカ人と結婚し、アメリカに移住した人の中にもこの恩恵にあずかった人が多くいます。

 

ある年配の先生が以前に言っていたのですが、80年代当時のアメリカの大学で日本文学や日本の歴史などを教えていた白人男性の多くが日本人の女性と結婚していたか、女性には興味がない人だったそうです。その当時、日本人がアメリカの大学で日本文学や日本学の教授になるというのはほぼ不可能でした。今でもアメリカの高等教育は白人社会ですが、80年代ごろは堂々と「白人至上主義」がまかり通っていたので、アメリカの大学で教鞭を取る日本人はほとんどが、白人の夫を持つ女性で「日本語」を教えていました。

 

80年代後半から21世紀の最初の頃までは、アメリカの大学で外国語として日本語を教えるのには、特に学位は必要ありませんでした。夫がアメリカ人でその大学に勤めていれば、経験や学位を問われることなく大学で日本語を教えられました。

 

その人たちは今、70歳後半から80歳前半くらいです。中には若いうちに成功した白人男性教授と結婚した人もいて、そういう方はまだ60代です。そして中には、ご自分も大学に勤めながら、学位(修士や博士)を取って、教授になった人もいます。

 

そのように努力して大学院で勉強し学位を取り、夫の力を最小限しか借りずにがんばった方々は今よりもずっと風当たりは強くたいへんだったとは思います。きっかけはどうであれ、そういう先生方には心より、尊敬の念を抱いているのですが、夫の地位を利用して大学で教えられることになり、そのまま何十年も大学教授(あるいは講師)としてそこそこのお給料をもらい、あげくの果てには「あなたより私の方が長くやっています」と年数だけでマウンティングしてくるおばあさん先生は、ハッキリ言って「老害」だと思います。

 

ここ10年は、ちょうどそういう人たちがリタイアする時期なのですが、困ったことにそういう人たちはリタイア後も「生きがい」を求めて界隈をうろうろしているので、若い人材が育たないという問題が起きています。

私もそうならないようにしないと...。