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昨日までインディアナ州でおこなわれた「第二言語の発音研究」の学会に行ってきました。

私は日本語の発音についての研究を発表したのですが、この学会は「第二言語としての英語の発音研究」が主なテーマなので、英語の発音に関する研究の発表が大半でした。

 

世界的に見て、英語学習で発音を最も気にするのは日本人のような気がします。母語が英語の発音に影響するという点では、中国語、韓国語、ヒンディー語母語話者も研究の対象になりうると思うのですが、研究論文は多くありません。

日本で英語教育を専門としている人やアメリカの大学で日本人の英語を研究している人は「発音」(音声学や音韻学)に興味を持つ人が多くいます。日本に帰ってから「英語の音声学」や「英語の発音指導」を教える需要があるのかどうかはわかりませんが、一般的には「英語の発音」を気にする日本人が多く、研究してみたくなる分野なのでしょう。

 

日本人だけではなくアメリカ人やカナダ人の英語教育や英語の言語学を研究している人たちも「日本人の英語」には興味があるようで、日本人の/l/と/r/の発音や英語の母音についての発表がいくつもありました。

 

私は日本人の英語の発音の研究をしたことはないのですが、日英バイリンガルの日本語の特徴をよく研究しているので、同じ手法で英語の発音のデータも集めてみようかと思いました。

 

私はここ10年くらいは、日本の英語教育の先生と共同研究をしていて、バイリンガルのデータから 私は日本語のデータを分析し、英語教育の先生が英語のデータを分析したりしています。

学会発表も「日本語関係」は私、「英語関係」は共同研究者の先生と役割分担していたのですが、コロナ禍から日本語教育の学会発表や参加は、もうそろそろいいかな...と思うようになりました。

 

なぜかと言うと「日本語教育」の専門家の方々は、データを取って数値を出して統計分析するいわゆる量的研究というのが嫌いなようで、私はどちらかと言うと統計分析のようなタイプのリサーチが好きだからです。

また日本語教育の学会だと、日本語で発表できるので楽なのですが、なんとなく排他的な雰囲気が漂っています。

 

今回、ポストコロナで初めての『国際』学会に出て、せっかくアメリカに住んで英語でいろいろな人の意見を聞けるのだから、日本語の研究より、英語を含む別の言語の研究をもっと聞いた方がいいと思うようになりました。

そして そこで学んだことを日本語で発信すれば、より多くの日本の人に情報を提供できるような気がしました。次に今回の学会で気づいたことをまとめてみます。