日本でお仕事をさせていただく時、私の肩書きが「講師」となることがあります。
それは日本とアメリカの大学の雇用の仕組みの違いなのですが、アメリカの大学でテニュア(終身雇用)であれば日本では「教授」と呼ばれます。テニュアではない(何年かごとにプロモーションレビューがある)職種は日本では「講師」となるみたいです。
どちらでもいいと言えばいいのですが、時々「講師」というとテンポラリーな感じがしてちょっと違うんだけど...と思います。テニュア(終身雇用)だった人は退職後、日本だと「名誉教授」と呼ばれるらしいですが、アメリカでは「退職教授」のような名称になります。そしてもし私が今の勤務大学を退職するともう肩書きがなくなってしまうので、私と同じ職種の人の中には大学の附属組織のディレクターになったり研究員として肩書き(というか所属機関)をキープする人もいます。
教育機関では小学校の時から先生を「Ms. Mr. + last name」で呼びますが、博士号を持っている人はDr +last nameで呼ばれます。最近はMs. Mr.以外にMx. という呼び方を選ぶ人もいますが、Dr(doctor)の場合は、性別によって変わりません。日本語の場合は「〜先生」で統一されているので、博士号を持っているか否かはあまり気になりません。
今日、ある仕事で小学校の先生方とやりとりをしていたら、私をMs. XXXX と呼んだ先生に校長先生がDr. XXXXと言い直していたので「ああ、こういう呼称を気にする人もいるんだな。」と思いました。
以前にある日本の大学の名刺に「呼び方はさん付けで」と書かれているのを見たことがあります。
「〜先生」と呼ばれることを極端に嫌う人たちにも会ったことがあります。
最近はほとんどの場合「〜教授」と人を呼ぶことはなくなりましたが、今でもアメリカではProfessor ~~と呼ぶことはよくあります。
「別になんでもいい」と言いつつも 時々 こういう呼称や紹介に使われる肩書きが気になります。
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