私たちは人種のるつぼと言われるロサンゼルスに住んでいて、娘はかなり多様な人たちが共存するコミュニティで育ってきました。

そしてレオディカプリオが「エデンの園=ユートピア」と呼んだあらゆる人種の子や様々な家庭環境の子が共に学ぶ環境を作っている学校に通いました。

 

 

それを自慢したいとかではなく、この学校に通ったことで娘の人種に関する考え方の基礎ができあがったのはとてもいいことだと思っています。

 

先日、ニューヨークに行った時、様々なタイプの人に会いました。

ワールドトレードセンターまで乗せてくれたUberのドライバーはアラブ系でしたが、饒舌でいろいろなことを話してくれました。

彼が「New Yorkのタクシードライバーや観光地でチケットを売っている人たちは信用できないから、自分のクルマに一日中乗って観光しないか」と言ってくれました。それでもよかったのですが、私たち親娘はそれほどいろいろなところに行きたかったわけではないので断りました。

そしてワールドトレードセンターから自由の女神に行くフェリーの乗り場までタクシーに乗ったのですがあまりにも距離が近くて数回断られ、やっと乗せてくれた人は間違った場所に私たちをおろしました。

 

タクシーから降りてキョロキョロいているアジア人親娘。しかも私は松葉杖。

黒人の男性が寄ってきて、観光船(フェリー)の勧誘をしてきました。

 

私たちは公園から写真を撮りたかっただけなので断ろうとするとしつこく誘ってきます。

娘に「フェリーに乗りたい?」と日本語で聞くと「写真撮るだけでいい」というので無視して立ち去ろうとしたら、その人が

 

Are you scared? Are you scared with me because I am black? (こわがってるのか? 俺が黒人だからこわいのか?)

 

と聞いてきました。私が何か言おうとしたら、娘が

 

No, I am not scared because you are black. I am not comfortable because you are so demanding. (あなたが黒人だからこわいんじゃないです。押しが強いからいやなんです。)

 

と言いました。demandingは「しつこい」という意味のannoying とかbothering よりはもうちょっとナイスな言い方で「要求が多い=押しが強い」というような意味合いになります。でも娘の完璧なアメリカ(西海岸)英語でハッキリと言ったので、その人も

 

こいつらはローカルじゃないけどだませないな。

 

と思ってくれたようでした。前にラスベガスで一緒に写真を撮ってお金を要求してきたお姉さんにも娘はしっかりと対応していましたが、こういう時 アメリカ人の娘は頼りになります。結局 公園から写真を撮って移動しました。

 

娘はどの人種がコワイとか嫌いという発言をしたことはありません。ニューヨークの多様な人種構成を見てもロサンゼルスと変わらないので恐れたりすることはないのですが、慣れない人たちと話すのは疲れたみたいです。

 

今日も「ニューヨークは人と車が多くてoverwhelmingだった」と言っていました。

 

 

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