子供の頃は、1日のほとんどを学校で過ごしていましたよね。家にいる時間は食事や寝ている時間くらいで放課後も校庭で遊んだり、友達と近所で遊んだり、お稽古に通ったりしていました。

 

いつの時代にも、ほとんどの生徒や学生は家よりも学校で長い時間をすごすので、学校にいる人や先生の方が親よりも長い時間を共にするわけですから、そこが本当に自分の生活のすべてのような感じです。

 

以前、保育園の先生が自分の子供といるより、そこにいる生徒との方が長く一緒にいると言っていましたが確かに娘が幼い頃、起きている時間のほとんどは保育園にいて、私と一緒にいたのは行き帰りのクルマの中とばんごはんとお風呂くらいでした。

 

こうして考えると、学校で使う言語というのは家庭で使う言語よりずっと多くのインプットがあり習得も早いと考えられがちですよね。でもなぜか家庭で使う言語と学校で使う言語では家庭で使う言語の方が子供にとっては快適な言語になります。

 

最近は「あなたの母語はなんですか。」と聞かず「最も快適な(Most comfortable)言語は何か」と聞くようになりましたが、現在9年生(アメリカの高校1年目)になった娘は今までずっと日本語が一番しっくりくる(=快適な)言語だと答えてきました。

 

最近はもう日本語補習校にも行っていないし起きている時間の半分以上は学校にいて英語だけを使っているのですが、頭の中は日本語になることが多いようです。

 

よく「アカデミックな語彙を習わないと、ある程度の年齢になってからはその言語が錆び付いてしまう」と言われ、家庭内だけで使っている言語はきちんとした教育を受けないとある年齢からは伸びていかないと言われます。

 

でも自分の知的好奇心に必要な語彙は自ら習得していくので、我が子を日々、観察しながら、自分の心と向き合う言語は、学校で習わなくても伸びていくのではないかと思うようになりました。

 

 

ランキングに参加しています。

クリックしていただけるとうれしいです。

 にほんブログ村 子育てブログ バイリンガル育児へ
にほんブログ村