最近、あるプロジェクトで自動翻訳(DeepL)をよく使っています。

何が便利かというと 自分で翻訳するのと違ってすべてをタイプしなくていいことです。

 

けっこう長い文章だと読みながら自分で文をタイプすることによって内容もよく理解できるし間違いもその場で直せていけるのでいいのですが、箇条書きのようなものを大量に訳す場合には、まず一気に自動翻訳に入れて、出てきたものをコピペしながら必要なところを直していくほうが圧倒的に時間の節約になります。

 

以前にこれからの日本人に必要な英語力は二極化して、英語圏の第一線で研究を遂行する研究者(学者)がアメリカ人や他国の留学生にひけをとらないほどの英語力を持つか、AI機能やネットのツールを使って日常会話文を作ってそれがなんとなく読めるというか正しいかどうかくらいは判断できる程度の英語力でいいという記事を書きました。

 

 

これはもともとはYale大学の成田さんという人が言った言葉を引用したのですが、AI機能やネットのツールがどんどん便利になると確かにすべてを自分の頭の中でする必要はなくなってきますね。

ただしまったく知らない言語だと翻訳された文がなんとなく読めるというか正しいかどうかくらいは判断できるまでにかなりの時間がかかります。例えば私が英語から中国に翻訳された書類を見ても その中国語の翻訳が正しいかどうかはまったくわかりません。

 

私は自分の学生には、最初の頃は自動翻訳に頼らず、辞書もあまり使わず 習ったことだけで表現できるようにして、語彙や文法の基礎ができたら、自分が言いたいことをAI機能やネットのツールを使って訳してみてもいいと言っています。これからは無理矢理単語や漢字を覚えさせるのではなくこういうツールを駆使して、自分の考えを日本語で表現できる力を育成したいと考えています。ただ英語が母語、あるいは英語圏の大学で研究ができるくらいの英語力を持った学生が第二言語、第三言語として日本語をマスターするべき能力と、日本人を含む英語非母語話者がマスターすべき英語能力は根本的に違うかもしれません。

それは日本語と英語の社会的地位というか必要性の違いが影響しているのですが、世界的に見た英語の強さというのはこれからも変わることはないように思います。そのため、「AI機能やネットのツールを使って日常会話文を作ってそれがなんとなく読めるというか正しいかどうかくらいは判断できる程度の英語力」というのは最低限、誰でも身につけておくべきものとして世界標準になってくるかもしれないと思います。そのレベルに到達するまでが本当にたいへんなんだということを見据えた上で、これからの英語教育を考えていくべきですね。

 

 

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