アメリカの大学院に入ってすぐの頃 Metalinguistic Awarenessという言葉の概念を習って「あ〜、私も含め、日本で英語を学習した人にはこの概念が欠如していたな〜」と思いました。
 
Metalinguistic Awarenessは、メタ言語能力と訳されていますが 「能力」と言うよりは「くせ」というか「慣習」のように言語を習う時、使う時に「気にするくせ」をつけておくという感じです。
 
丸暗記ではなく「どうしてこういう時は、こういう言い回しを使うんだろう」とか「日本語では同じ言葉なのに、これは英語だとどうしていろいろな言葉に対応しているんだろう」と考えながら言語を習っていくというか、使っていく習慣をつけるのに役立つ概念です。
 
実は翻訳をしていると、このMetalinguistic Awarenessが必要となることが多く「翻訳における言語選択のセンスがいい」というのは、実は普段から言語に敏感になるくせがついているかどうかが影響します。
 
バイリンガルの人は普段からひとつの言語をもうひとつの言語に訳す時に、言語に関していろいろな気づきがあるようですが人為的に作られたバイリンガルというか、母語にもうひとつの言語を教え込む方法でバイリンガルを育成しようとするとMetalinguistic Awarenessが育ちにくくなるかもしれません。
 
これからお子さんをバイリンガルに育てたい、ご自身が母語以外の言語も極めたい と思っていたら、ぜひ日本語と英語の違いを自分なりに分析してみながら、Metalinguistic Awarenessを鍛えてみてください。
 
 

 

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