現在、私が関わっている日本の大手英語教材会社は、「話すこと」と「発音のよさ」を別の技能として、どちらも重視しながら子供の英語が上達していくような教材を開発しています。
 
非常にユーザーの数が多く、かなり英語が上達した人も多いので教材の効果はあるのだと思います。実際に私はその教材を使用して英語を指導したことはないし、ユーザーの方がどのくらいその教材だけを使用して英語を習得したかまではわからないので、科学的にその有効性を分析したわけではありません。
 
いくつかのサンプルとイベントの様子などを見て、「話す技能」そのものを伸ばしているというよりは、子供の「上手になりたい」というモチベーションをうまく引き出すしかけが多いため、練習を重ね 上手になっていくのかなと思っています。
 
言語を習得するには本人のやる気というか、習得したいという気持ち、その必然性があるかないかで、習得の速度やレベルも変わってきます。前にも書きましたが「上手か下手」というのは自分でもぼんやりとはわかるのですが、数値化するのが難しい分野です。
 
英検や資格試験のように点数で「合否」をハッキリ出せるものはわかりやすいのですが、スピーチは、様々な要素が関わってきてうまく数値化できないため、人前で話すような機会があり、そこでほめられたり賞を取ったりしない限り、達成感が得られにくいですよね。
 
英語を英語らしく発音し、自分で文が生成できるようになると、英語が「自分のもの」になってくるので、いろいろなことができるようになります。そのレベルに持っていくためにはかなりのインプットが必要になりますが、とにかく楽しませてずっと見ていたい、聞いていたいという教材の開発が必要になります。
 
それを土台にして、今度はとにかくアウトプットが楽しいという経験を与えてあげる必要があります。
ある程度の年齢からは、このアウトプットの楽しさが減ってきてしまうので、できれば小さい頃(8歳くらいまで)に楽しいアウトプットの場を作ってあげられたらいいですよね。
 
そんなイベントを継続して提供できるように、いろいろ試行錯誤しています。いつも実験台というかお手伝いに駆り出される娘は面倒がらずに協力してくれますが「子供を楽しませる」ってけっこう難しいと思っています。
 
発音に特化して訓練するには、シャドーイングさせて波形を比べて点数をだしてあげるという方法がありますが、文字を見せずにできるようにするには10秒くらいの発話が限界で、実際にはもっと長い文を言う時に発音というかイントネーションが乱れるのでどういう方法で強化できるのかまだまだ研究の道のりは長いです。
 

 

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