以前に私の大学の医学部に研修できていた方が「研修医の時に子供の診察をすると子供に症状を聞いているのに親が答えちゃう人ってけっこう多いんだよね。」と言っていたことがあります。

 

当時、私は独身で子供もいなかったのですが、何となく言っていることはわかりました。実際、私が子供の言語交流を研究していてお子さんにインタビューしたい場合は、たいてい親には同席してもらわないようにしています。

私自身、よくないとわかっていても子供がお医者さんや先生に質問されている時、私が横から口を出してしまうことが何度もありました。

特に娘が幼い頃、英語で質問されて答えられないと「英語がわかっていないのかな」と思って日本語で質問を訳しちゃったり「こういう風に答えなさい」と答えを教えちゃったりしていました。

 

これは非常にざっくりした分析なのですが、日本人のお母さん(女性の保護者)は他の国のお母さんより、子供の会話に入ったり、子供が聞かれていることを代わりに答える確率が高い感じがします。

 

英語を習っている日本人と日本語を習っているアメリカ人の小学生の言語交流イベントを定期的におこなっていますが、日本人の子の方が親や先生に「どう答えたらいいか」を聞いたり、大人の顔色をうかがっていることが多いです。

 

もちろんお子さんの性格や環境によると思うのですが、英語習得に関していうと、お子さんの自然習得を促進するためには親御さんはなるべく(というかできるだけ)お子さんの英語のコミュニケーションの手助けをしないほうがいいです。

 

わかっていてもわかっていなくても『待つ』

 

この辛抱強さが「英語で子育て」の成功のコツだと思います。

 

 

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