前の記事で私は「要領がいい」と言われたことがあると書きましたが、要領がいいというか「小狡い」と思われたこともあります。

 

もう何十年も前のことですが、大学生の時 友達とハワイに行ったことがありました。その時、友人がかわいいバッグを見つけて「買おうかな〜」と言っていました。


 

でも同じバッグを持っていた人が 大学の同級生にいて「同じだとかぶっちゃうから学校に持って行きにくいよね〜。」と話していました。

 

友達がそう言っているのを聞いて、私もほしかったけど、私が同じのを買ったら、友人はもっと嫌だろうと思って「そうだね〜」と言いました。

 

結局、最終日 私が「私は他の人が同じのを持っていても気にならないから買おうかな。」と言いました。友人は「じゃあ、私は別のものを買う」と言ったのですが、後から「私が一番ほしかったものなのに、なんであなたが買っちゃったの?」と言われました。

日本に帰って、私が持っているのを見てやっぱり自分も買えばよかったと思ったのかもしれません。

その旅行中、友人とは時々気まずくなることがありました。例えばレストランに入って何を注文するとか、買い物をしていて同じものを買おうとした時とか、友人は私がまねをするとか、彼女のほしいものを先に選んだりすると機嫌が悪くなりました。

そういう性格だとわかっていたんだから、最後の買い物も気をつかえばよかったかもしれません。でも当時はネットショッピングもないし、もう2度とハワイに来れないかもしれないと思うと遠慮しないで買っちゃおうと思ったのです。
 

それから数年経って 私はハワイに留学しました。そして日本に帰国する時「あのバッグ 今でもお土産物屋さんに売っているけど買って行こうか?」と聞いたら、友人は「もうほしくないからいいよ。あのバッグはあなたに似合っていたけど 私には合わないし、もうそういうカジュアルな格好もしないから」と言いました。

 

今でもこのバッグを捨てられずに取ってあるのですが、見るたびに「私がほしかったものなのに」と言った友人のことを思い出します。

 

その友人とはもう40年近く仲良くしていて、家族以上の長いつきあいです。いつか私がリタイアしたら一緒にのんびりハワイ旅行でもしようと言ってくれていますが、その時はもうお互いほしいものもそんなになくて、同じもの買ってもなんとも思わなくなっているのでしょうね。

 

 

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