アメリカの高校にはAP(Advanced Placement)というクラスがある学校があります。このAPというクラスは大学の一般教養のクラスと同じようなレベルのクラスでAPのクラスを取って、APテストを受け、ある一定のレベルをパスすれば大学でその科目を取らなくていいというシステムです。
 
同じようにコミュニティカレッジ(日本の短大のようなもの)で、4年生大学で必要な必修科目のクラスを受講してからトランスファー(転校)する人もよくいます。中には高校にいる間にコミュニティカレッジで4年生大学で必要な単位のいくつかを履修する人もいます。
 
アメリカの大学は授業料が高いので、できれば短期間で卒業したほうが経済的な負担が少ないです。また大学でいい成績を取るためには、必要最低限のクラス(ユニット数)を受講してじっくり勉強していい成績を取りたいという人も多いです。
 
日本から高校前に留学している人、日本語補習校に通って日本語力がかなり高い人はAP JAPANESEのクラスを取るか あるいはテストだけを受けて大学の外国語の必修クラスをパスしたいと考える人がたくさんいます。
 
AP JAPANESEのテストにパスして、アメリカの大学で単位が認められるかどうか、外国語の必修を取らずにすむかどうかの基準は大学によって違います。
 
おおよその目安としては、高校で3−4年、何かしらの外国語を履修していれば、大学で必修としての外国語を取らずにすみます。その場合は、その外国語(第二言語)として習得し、ある一定のレベルに達しているという証明が必要になります。例えば日本語の場合、AP JAPANESEのテスト結果が、レベル4以上にであれば、たいていの大学の1年の必修は難なくクリアできます。
 
ほとんどの日本語コースを出している大学ではこのAP JAPANESEを受けていなくても大学独自のプレイスメントテストである一定のレベルであれば、外国語の履修が免除されます。日本からの留学生は、すでに日本語のレベルは日本の高校の卒業成績で証明できるので、プレイスメントテストを受ける必要もありません。ただ大学によっては自分たちのクラスの学生数の確保のために、日本人であっても「日本語のクラスを取っていい」と言って薦めてくるところもあるそうです。
 
よくアメリカ生まれ育ちだけれど、補習校などに通い日本語能力が非常に高いバイリンガルの学生さんがAP JAPANESEを取っておけばアメリカの大学入試に有利と言う話を聞きます。
 
入試の合否に有利と言うわけではなく、大学に入った後に、必修科目である外国語を取らなくてもいいだけだと思います。もちろん「バイリンガルだ」というのは大学入試のエッセイに書けば有利になることもあるかもしれませんが、実際、誰もその能力を事前に測っているわけではないので、無理にAP JAPANESEのクラスがある高校を選んだり、試験を受けなくてもいいと思います。
 
なぜ今、こんなことを書いているかというと、たまたま知り合いに聞かれたからなんですが、少なくとも私が知っているアメリカの大学はどこもプレイスメントテストがあり、日本語がまあまあできれば、大学に入ってから日本語のテストを受けてパスできれば外国語のクラス(どの言語でも)を取らなくてもよくなります。
 
この「まあまあできる」がどの程度なのかは、また後日お知らせします。

 

 

 

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