日本でも教育学部の一部で「バイリンガル」に関する講義やクラスがある大学はいくつかあるようです。たいていそういう大学の先生とはすでに面識があるのですが、その方々の論文の多くは英語で出版されています。そのため、バイリンガルに興味があってもまだご自身の英語が論文を読めるところまでいっていないと情報がうまく入ってこないかもしれません。

 

日本国内で「バイリンガル」と言うとほとんどが自動的に「日本語と英語」の二か国語ができる人を意味していると思う方が多いようです。そのため日本国内の「多言語話者」の過半数が、日本語と英語以外の母語のバイリンガルであることに気づかない人が多いのが現状です。

 

バイリンガル研究の大御所は世界中に数多くいますが、その中でも特に著名なのがColin Bakerという人です。彼が書いたFoundations of Bilingual Education and Bilingualism (Bilingual Education & Bilingualism) という本は多くの大学あるいは大学院のバイリンガルを研究するクラスの教科書になっています。

 

最近、第7版が出版され、かなり改編されていました。

 

Colin Bakerという人の研究の中で、私が特によく引用しているのが、言語習得者の学習する言語に対する態度(気持ち)が、習得に影響を与えるというものです。

 

私は90年代後半に、彼の理論を枠組みにして、日本人の「日本語と英語に関する意識調査」を論文にしたので、この本の中でも引用していただいています。

 

日本人が英語を学び、日本語と英語のバイリンガルになりたいと思う場合、ほとんどの人は「英語は役に立つ言語」「英語はステイタスの高い言語」だと考えています。そのため、日本人に「英語が話せるようになって、バイリンガルになりたいか。」と聞けば、多くの人は「できるならなりたい」と答えるでしょう。そういう環境下で第二言語となる「英語」を日本語母語話者に習わせることはそれほどたいへんなことではありません。

 

それなのに、なぜ日本国内で「日本語と英語のバイリンガル」は育ちにくいのでしょう。

 

この部分に関して、本来ならもっと研究が進んでいいはずなのに、なかなか説得力のある研究結果が出ていません。

 

それはどうしてなのかを次に説明しますが、もしバイリンガルに興味があるなら、ぜひFoundations of Bilingual Education and Bilingualism (Bilingual Education & Bilingualism) を読んでみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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