ここ数年(というか10年以上)「成績のインフレ」という言葉がよく使われるようになりました。
もともとアメリカの学校のA(一番上のレベル)は4ポイントで、すべての科目がAなら成績の平均(GPA)は4.0になります。
それがA+だったり、特別クラス(Honorsと呼ばれるクラス)でAを取ると4ポイント以上になるため、実際には4.0以上のGPAを取る学生が増えてきています。
そうなると自ずと4.5以上じゃないと入れない学校とか、ストレートAでも大したことないと言われるという事態が生じ、どんどん成績の上限が上がっていっています。
今日会ったママ友はみんな自分自身も超有名大学を優秀な成績で卒業し、大学院でもいい実績を残し、有名大学の教授になったので、アメリカの大学、大学院の受験事情には詳しいのですが、自分の時と今は全然違うと言っていました。
私は大学院からアメリカに来たのですが、概ねアイビーリーグや有名大学は大学院のほうが大学から入るより簡単です。
数日前に書いたように、アメリカのハイレベルの大学に入ってくる学生の大半は、高校まで常にAを取り続け、それだけでは十分ではないと言われ続け、様々な課外活動などに従事した強者です。
成績がいいと言うだけでなく強靭な精神力があるように思えます。
今年は昨年からのコロナ禍の影響で大学入試はかなり難しかったようです。昨年受かった学生が「ギャップイヤー」と言って入学を遅らせるための手続きをしていたり、わざわざ入試を1年ずらしたりしたからです。
またSATやACTなどの標準テストの成績を入試の条件にしなくなった大学も増えたので「何をすれば志望校に入れるのか」がわからず混沌とした状況だったようです。
ここで気になったのが「人種」の問題。学校に同じ人種(アジア系)で同じような成績の子がいると、その子と自分の子供のせめぎ合いになってしまう可能性があると聞いてちょっとびっくりしました。
ママ友が知り合いの子供が志望大学に入れなかった理由が「勉強ばかりしていたから」と言ったのが印象的でした。
日本だったら、勉強ばかりしていたらいい大学に入れるのに、アメリカはそうはいかないのが辛いところです。
そしてロサンゼルスの最優秀高校でトップ中のトップだった子がハーバードのコンピューターサイエンスに合格したのに、アジアのある国の大学に行くことに決めたと言うのを聞いて衝撃を受けました。世界は確実に変わってきているのですね。