この記事は過去に起きた事件をプライバシーの保護もあり、あまりリアルに書くこともできないので、ドラマ仕立てに脚色を加えて書いています。
 
前回、娘が幼稚園の頃に、一時帰国した時、私たち親娘と義兄家族が同じ時期に義実家に泊まったという話をしました。
 
この頃は我が家は猫を飼っていたので、誰かに預けない限り、家族全員でアメリカの家を開けるのは無理でした。
私と娘は義兄家族が義実家に来ているなら、東京かどこかのホテルに泊まって、学会の前日に娘を義実家に連れて行き、私の学会初日に夫が日本に帰国し、5日間だけ滞在し、私が義実家に娘を迎えに行ったら、またアメリカにもどるということにしました。けれど、なぜか義母は私たち家族が来る時に義兄家族が来ていた方がいいと言い、私たち親娘と義兄家族4人が一緒に義実家にいることになったのです。
 
その時、私たち親娘と義母、義兄家族4人で近くのおもちゃ屋があるモールに出かけていきました。そのモールには写真スタジオもありました。私たち家族はアメリカの学校でよく「家族紹介」の写真を見せるので、この年も夫が来たらみんなでこのスタジオで写真を撮ってもらおうと計画していました。だからその日はそこに行かなくてもよかったのですが、義母が孫3人に何か買ってあげる約束をしていたということで同行しました。
 
娘は当時(というか今でも)プリキュアが大好きで、その年はどうしてもプリキュアのコスチュームがほしいと言っていました。
まだお金の感覚がない娘は「高いもの」がほしいわけではなく「ほしいものがほしい」ので、それがなければ「同じくらいの金額のもの」には興味がありませんでした。私はそのすぐ後に学会で大都市に行くので、デパートで見つけられるだろうし無理ならインターネットで注文すればいいと思っていました。お店に行ってみたら、娘がほしいキャラのコスチュームはありませんでした。
 
義兄の子供は、ファミコンか何かがほしかったのですが、それは高価で祖母は「これはちょっとぜいたくすぎるかな。」と言いました。すると義兄嫁が「ばあば、ダメだって。しょうがないね〜。」と言い、ウチの娘に「プリキュアが好きなら、これは?」と言ってかなり高いオモチャをすすめてきました。娘はそれを買ってもらえるのかと思い、ずっと手に持っていました。
 
 
私が娘に「これとコスチューム どっちがほしい? ママが好きな方買ってあげるよ。」と言うと小さい声で「コスチューム」と答えました。それでそのオモチャを手放し、私は義母に「今日はほしいものがないから次に来た時に何かお願いします。」と言いました。
ほしかったものを買ってもらえなかった従兄弟のお兄ちゃんは機嫌が悪くなってしまいました。お姉ちゃんの方だけはとなりの店でお洋服を買ってもらいました。お昼を食べて帰ろうと言っていたのですが、義兄の子供の機嫌はなおらず、とりあえず家に帰ろうということになりました。義兄家族は1台の車で、私たち親娘は義母の車に乗って帰りました。
 
義母は少し車を走らせると「さっきのおもちゃ、XXちゃん(ウチの子)に買ってあげたいからもどりましょう。」と言いました。
「XXはまだお金のことがわからなくて、ほしいものをちゃんと我慢できたんだから本当にいい子よ。そういう時は買ってあげたいの。」と言って、結局プリキュアの高価なおもちゃを買ってもらいました。高価と言っても義兄嫁の子どもがほしがっていたものの半額くらいでした。私が払うと言っても「いいの、いいの。」と言って義母が受け取らなかったのでありがたくいただきました。
 
当たり前ですが、幼稚園児に「買ってもらったオモチャを隠しておきなさい」なんて言っても無理で、何もわかっていない娘はすぐにそのオモチャを開けて、義兄家族の前で遊んでいました。私はもし逆の立場で、自分の子供がほしいと言ったものを義母が買ってくれなくて、他の孫には買ってあげたことを知ったら嫌な気持ちになるだろうな、と思いました。
 
それで、私は(またもやよせばいいのに)義兄家族が「行きたいけど、高いから行けないね〜。」と言っていたイベントの入場料を家族全員分払ってあげてしまいました。
その後、義母はオモチャを買ってあげなかった孫に、我が子が買ってもらった金額と同じくらいのお小遣いをあげ「お年玉や自分のおこづかいを足して、ほしいものを買いなさい。」と言ったそうです。
 
あとから義母は、私が娘のことを心配しすぎだと言いました。言葉が遅いと言うけど、ママの言うことはしっかり守っているし、あんな場面でオモチャを買ってもらえなければ大騒ぎする子だっているのに我慢できるのはすごい、と言いました。「どんな行動を取るんだろう。」と不安で娘を預かるときに義兄家族も呼んでいたのかもしれませんが、義母が安心したならよかったと思いました。
 
 

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