昨日の記事で「日本語の発音指導とイントネーションの指導については次回にもう少し書いてみます」と書きましたが、実は外国語としての日本語教育では、あまり発音やイントネーションを教える指導法が確立されていません。
 
一般的に言って、日本語と英語のバイリンガル話者の発話を聞いていると 英語母語話者で日本語が堪能な人が日本語を話す場合、英語アクセントが残っていてもあまり下手に聞こえません。それに対して日本語母語話者が英語を話す場合に、日本語っぽいと急に下手に聞こえたりします。
 
日本語はモーラという単位で音が構成されているので、拍の一つ一つが離れていて、その単位で英語を発音するととても聞き取りにくくなります。
 
小さい子供は日本語を習得する際に、拗音の多用があると信じられています。有名なのは「たらちゃん」の話し方ですね。
 
〜です を 〜でちゅ と言うとか ちいさい を ちいちゃい と言うとか
 
私は自分の子供の幼い頃の発話をたくさん録音して分析したのですが、あまりこういう音の多用はありませんでした。
ただ全体的に音に丸みがあったり、中間音(「あ」と「え」の中間のような音)が今より多かったです。
 
また子供の発話は短いので、日本語でも英語でも単語が連なることによるイントネーションの揺れが少ないのも特徴的です。
 
こういう幼児期の日本語の発話は英語の発音に近く、また短いフレーズは母語の干渉を受けにくいので、小さい子が英語を話すと とても「発音がいい」と思われます。
 
この音素とイントネーションが長いフレーズ、日本語にない音のつながりの語にも応用できていけば、英語の少なくとも「撥音」の部分は上手になっていけそうですね。
 
 

 

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