別にマウンティングするわけではないけれど、私は、世間一般のアメリカ人より 自分の方が アメリカや世界の人種差別の問題の知識と意識は高いと思っています。
私の母は歴史の教師で、専門は北アフリカ史でした。なぜその地域にそこまで母が興味を持ったのかはわかりませんが、何度も足を運んでいたし、よく調べていました。
また母は、日本の在日朝鮮人・韓国人の方々も支援していて、当時、日本国籍を持っていないという理由で教職免許が取れなかった自分の教え子さんが教鞭を取れるようかなり熱心に運動をしていました。
私自身は日本で、映画『遠い夜明け(Cry Freedom)』のプロモーションの翻訳をお手伝いしたり、ジョージア州の大学院に留学して、教育学を学んだこともあり、アメリカの教育機会の人種による不平等なども学びました。
だからと言って、私は自分の子供と「人種差別」について語ったり、教えたりしたことはありませんでした。
理由は「無関心」であるからでも「知識の欠如」でもなく、娘には自分の目で見て、肌で感じた世界の中で、アメリカの人種問題を考えてほしいと思っているからです。
今月(2月)はBlack History Monthということで、アメリカの小中高では、アメリカの歴史の中でも奴隷制度や人種差別の問題をカリキュラムに入れているところが多いです。
去年 この本を知り合いからもらって、まだ読んでいなかったのですが、娘が学校で読む課題図書になったので、一緒に読んでみることにしました。
娘は内容がピンと来ないと言います。
まずアメリカの歴史の基礎を学んでからでないと、理解しにくいのかと思い、本当に基礎的なことを話して、この本は「批判的思考(critical thinking)を駆使して読んでいけばいいんだよ。人の考えは人それぞれなんだから。」と言いました。
歴史を学ぶことは大事だし、人種問題について強い憤りがある人の意見を読み考えることも大事なのですが「カリキュラムに入れることになっているから」という感じで年に一度だけ2月になると、こういうことを学ぶと言うのはなんだかな〜と思います。できることならいろいろな人のいろいろな意見を取り入れながら自分の考えが構築できるような基礎教育をしてから、こういうことも学べるようなカリキュラムを連邦政府が作ってくれたらいいのにと思うのですが、それができないのがこの国の特徴なんでしょうね。
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