バイリンガル教育とかバイリンガル研究で、日本で最も有名なのは、トロント大学名誉教授のジムカミンズ先生ではないでしょうか。

 

なぜ「日本で」と言っているかと言うと、もちろん世界的にもバイリンガルの第一人者なのですが、知名度からいくと、他にも有名な先生がいらっしゃるからです。

 

先週末(日本時間の日曜日の夜)に、マルティリンガル・バイリンガル研究の総会が、このご時世ZOOMでおこなわれました。

世界をつなぐ総会なので、最も皆さんが参加しやすい時間を選んだのだと思われますが、アメリカ西海岸は夜中(明け方の)3時から5時半でした。

 

カミンズ先生にはこの24年間、何度も学会でお目にかかりました。私が大学院生だった頃(90年代後半)、私の専門分野(バイリンガル研究)で、カミンズ先生はまさに神のような存在でした。

 

学会の大きい会場で遠くから講演を聞いていた私が、初めて直接質問ができたのが1999年のカナダでおこなわれた日本語学会にカミンズ先生がゲストスピーカーでいらした時でした。

 

その後、数回 直接お話しできる機会があり、今回はZOOMということもあり、早々と質問をチャットに入れ、直瀬 答えていただくことができました。

 

カナダのトロントは朝の6時から8時だったのに加え、この総会はすべて日本語でおこなわれていたので、ずっと参加しているのはさぞかし辛かったのでは、と心配してしまいました。

 

私が質問したのは「家庭の経済的状況は、バイリンガル習得に影響を及ぼすのか」という内容でした。

 

これは今後、日本に増えていくであろう移民のお子さんたちがどのように自分の両親(または片方の親)の言語を継承しつつ、日本語を習得していくかを研究する上で、大切な課題だと思います。

 

英語圏の移民の家族の母語維持の研究と合わせて、今後も考えていくべき研究課題だと思うのですが、日本国内でのバイリンガル習得の研究はまだまだ発展途上かもしれません。

 

 

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