私は教育学部の出身なので「教員研修」を受け、教育実習を経て教員になったので、教員研修のお仕事を頼まれることがよくあります。

 

教員になっている先生の中には「人から何かを習うのが嫌い」な方もいて、そういう人にどうやって教えるのかを説明するのは、けっこう難しいです。

 

昨日は、他州の学校の教員研修の講師としてお話をする機会がありました。少人数の学校で皆さん、とても熱心で楽しくお仕事をさせていただきました。こういう先生方と意見交換しながら、教え方を考えていくのは本当に有意義です。

 

教員研修では、先生方に「模擬授業」をやっていただいて、講師である私が評価することもあるのですが、自分の教え方を人に見られる、人に評価されることを極端に嫌がる先生も多数いらっしゃいます。そういう先生方は今、ZOOMによるオンライン授業になり、生徒だけではなく保護者にも見られることが本当にストレスのようです。

 

昨日の先生方には、模擬授業をしていただく代わりに、私が「これまで見て、これはやめた方がいい」という授業例を2つ見ていただきました。もしご自分がそれをやっていたら「これはよくないな。」と気づいていただけるでしょうし、逆にどんなことをしたらいいのかを考えていただけるのではないかと思ったからです。

 

私が「これはやめたほうがいい」と思った授業:

  • アクティブラーニングをはき違えて、子供に丸投げの授業
  • 先生がすでに正解を決めているのに、わざわざオープンエンドの質問をして、期待通りの答え以外を否定する授業
これは、特に小学校低学年の先生に見られる傾向です。
 
小学校低学年の子供にいきなり小グループで意見交換をさせたり、ペアで何かをさせても すぐにできるようにはなりません。「何して遊ぶ?」「今日、誰の家で遊ぶ?」くらいは子供同士で話し合えるかもしれませんが、まだ内容がよくわかっていないお話について意見を述べ合うとか、複数の子供で同じ問題を解くなんていうのは答えがすでにわかっている大人でもできないし、子供にやらせるのは時間の無駄です。効果的に自発的な学びを誘発するためには教師側の入念な準備が必須です。
 
小学校低学年の頃は「学校は大人に何かを教えてもらうこと」と思っている子供が大半なので、子供は先生が投げかける質問は「評価」であることが多いことに気づいています。
「今日、暑い?」と聞かれたら、小学生の子供は、自分が暑いと感じているかどうかより「先生はどういう答えを期待しているのだろう?」と思ってしまうこともあります。本当に子供たちが今、暑いと感じているかどうかを聞きたいなら、答えは「うん 暑い」「今、走ってきたから暑い」「パーカー着ているから暑い」「暑くない」など様々な答えのすべてが正解です。けれど先生がこの質問を「季節」を教える導入として使おうと考えていると「もう10月だから暑くない」と言ってくれる子が出るのを待ってしまいます。
こういう何気ないやり取りの中で、生徒たちは「自分の考え」を声に出していうことを恐れたり、積極的な発言をしなくなります。
 
小学校の先生は大学の先生と違って、教員免許を持っていないと正規の教員にはなれないので教育心理学や発達学なども大学では履修しているはずなのですが、いざ教えるとなると、子供の「何ができる」「何を伸ばす」をよく理解せずに教えてしまっている人もいるな〜と思うことがよくあるので、研修ではこういう例を出してお話ししてみました。
もうすぐハロウィン。季節感のないロサンゼルスでも街にパンプキンがあふれてきました。
これは娘が小学校1年生の時の写真です。
 

 

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