今日は日曜日なので、仕事はせずに何かちがうことをしよう、と他の方のブログを読んだり、SNSを読んだりしていました。
そこで、いつも楽しんで読ませていただいている某人気ブロガーさんの記事が目に止まりました。
内容は...
4月から大学に入学した娘さんのオンライン授業で、先生が慣れていなくて 送られてくるファイルが正しく表示されなかったとか、リンクが正しくなかったというエピソードでした。
それで「先生がパニック」ということなんですが、これを見て「う〜ん」と考え込んでしまいました。
私も含め、ブログに実名を書かない人は多いし、子供の顔や学校名がわからないようにしている人はたくさんいます。
でも、匿名だからと言って、自分の子供(しかも大学生)が受講しているクラスの教材を許可なくブログに載せてしまうとか、さらにそれを笑いのネタにするのってどうなのかな〜と正直、とても残念な思いがしました。
私も4月からオンライン授業が始まり、今まで使用していた教材をオンライン仕様に変え、知的所有権(IP)や著作権などに注意しながら、学生に発信しています。中にはタイポがあったり、言い間違いがあったりしても通常の授業なら その場で間違いを直してもらって終わりですが、オンラインで発信する時には事前によく確認するようにしています。また学生側の端末でみんなが同じように見えるようにするためにファイルを変えたり、録画にしたり、勝手にダウンロードができないように配慮したりしています。
またオンラインによるテストでは、カンニングを防ぐために画面をロックする機能を使ったり、ウェブカメラを使ったりしていますが、学生のプライバシーの保護の問題もあり、試験中、カメラをオンにすることを強制はできません。
大学の先生だけでなく、小中高の先生も必死にこの非常時になんとか学生に授業を受けてもらおうとがんばっています。
だから、先生の失敗を面白おかしく、しかも保護者が自分のブログに載せているのを見て、悲しかったです。
私自身は、大学で教えていて学生の失敗や、笑える間違いをよく見つけますが、もし私が匿名だとしてもどこかで笑いのネタにしたら大問題だと思います。
自分の子供の言い間違いや、笑える失敗をここで書くことはありますが、それもほどほどにしないと本人は実は傷つくこともあるんじゃないかと最近、思うようになりました。
時々、今まで取った膨大なデータを見ながら「こんな間違いありましたよ〜」的なネタを提供したくなるのですが、一所懸命 日本語と英語を勉強しているバイリンガルの子供たちや、日本語を学んでくれる外国人の貴重な資料をそんなことに使ってはいけないな、と思い直しました。
現在、日本とアメリカで大学の先生を中心にICT教育、オンライン授業の研究会ができて、会員数は700人から1000人になりました。流動的で、増えたり減ったりしていますが、随時 このくらいの人数が参加しています。
フロントラインでがんばっている医療の人々もたいへんですが、先生も本当にがんばっています。
学生や親に失敗を笑い者にされてもめげずに、一緒にがんばりましょうね。
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