私がおととい書いた「娘はやっぱりアメリカ人」という記事をたくさんの方が読んでくださったようで、「いいね」をたくさんいただきました。(その記事はこちら) ありがとうございます。
そのあと(昨日)「どうしてそう思ったか」を書いたのですが、その間に「日本人が嫌いな日本人」というアメンバー限定記事を書いたので、アメンバー申請をしてくださっている方が何人かいらしたのですが、基本的にアメンバーは「ブログに自己紹介が載っている方、メッセージで自己紹介をしてくださる方」に限らせていただいています。
特にこれと言って役立つ情報を書いているわけではないのですが、個人が限定されやすい情報も載せているので、どなたかがわからない場合には、お断りしています。
ところで、そのアメンバー限定記事では、私の周りにいる「日本人が嫌いな(のかな〜という)日本人」のことを書いたのですが、ちょっとこの現象を学問的に分析してみたいと思います。
外国に行ったり、自分と異なる文化背景を持った人とつきあうと「カルチャーショック」を受けることがあると思います。
この「他文化」(以前は「異文化」と読んでいましたね)に対する考え方には4つの段階があると言われています。
honeymoon ハネムーン期
frustration 不満期
adjustment 調整期
adaptation 受容期
これはいつもこの順番で来るとは限りませんが、たいてい新しい文化、新しい土地にきたばかりの頃は、その文化がよく見えたりするものです。短期の留学や海外旅行でアメリカに来ると、たいていの人はアメリカの自由な雰囲気や明るい人柄など、いいところが目につくようです。
それが少し経つと、いろいろな場面で「フラストレーション」が起こります。自分の価値観、今まで「常識」だとおもっていたことが覆されるとたいていの人は「何、この人たち。何、この国。」と不満をぶちまけるようになったり、ず〜んと落ちていったりします。
それから「あ〜、これは文化が違うからだな。」とか「日本ではこうだったけど、こちではこうなんだな。」のように理解が深まってくると、たいていのことでは驚かなくなり、順応できていくようになります。それでも時々「お〜!!」という出来事があって、また不満が募ったり、「やっぱり無理〜。」となることも多々あります。
そして最終的には、新しい文化を受け入れて生活できるようになってきます
ということなんですが、これは あくまで「カルチャーショック」が「ショック」でなくなる段階を一般的に説明しただけのものです。
ここで私が言いたいのは、AssimilationとAcculturationの違い
上の絵は、英語でこの違いを説明しているYouTubeのサイトからお借りしました。
Assimilationというのは、新しい文化にすっかり溶けこみ、その文化、その国の人のようにふるまうこと。多くの場合、自分のルーツ、文化、言語を捨ててしまうことがあります。
Acculturationというのは、新しい文化を許容し、受け入れながらも自分の文化や自国でのふるまいを維持すること。多くの場合、自分のルーツ、文化、言語、に強い執着、プライドを持っています。
アメリカに住んでいて「日本が嫌い」「日本人とつきあいたくない」「日本語を話したくない」という人は、アメリカ文化にassimilateしたと言えます。それがいい、悪い、はその人自身が決めることですが、往々にして日本が嫌になって海外に飛び出したとか、日本に対して否定的な考えを持っているので、私にとってはつきあいづらい人が多いです。
もちろん、アメリカに来たばかりで、ファッションから食べ物まで、なんでもアメリカのものが好きで、英語も一生懸命習いたいから「英語で話して」と言ってくる人は初々しくて「かわいいな〜。」と思うのですが、何10年もアメリカに住んでいて、アメリカ大好きなのはいいんですが、自分のルーツである日本を卑下している人を見るとちょっと寂しくなります。
それと私の印象ですが、今「日本」はアメリカの中で、とてもいい立ち位置にあって、日本のものは「COOL」だと思ってくれる人が多いことを実感しています。こういう時代にアメリカで暮らせること、アメリカで育っていく我が子はラッキーだな〜と思っているので「日本捨てちゃってる」感がプンプンしている人はもったいないな〜、とも思ったりします。
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