ここ5年くらい、毎年、日本語を学習して2−3年目の学生に、日本のマンガ「クッキンングパパ」を読んで、そこに載っている料理を作り、それを日本語と英語で説明するビデオかナレーション入りプレゼンテーションを作る課題を出しています。
私の勤務校には「日本語多読文庫」があり、マンガや子供向けの絵本、小説や随筆などいろいろな本があります。
子供向けの本もありますが、これは子供が読むのではなく、日本語を学習し始めたばかりの大学生が読んでいます。
私は最初「いくら日本語力が低いからと言って、大学生が絵本や子供向けのお話を読むかな〜」と懐疑的だったのですが、語学の教科書にはない面白さがあるのか、かなり楽しそうに 子供向けの本を読んでいます。
クッキングパパは、子供向けではないマンガだし、料理に興味があれば楽しく読めるだろうと思い40冊ほどまとめて購入してもらいました。これを使った「料理を作って、日本語と英語で説明するプロジェクト」は、学生同士が仲良くなって人気があるアクティビティです。
そして、学生が自分で考えてきたビデオの脚本やプレゼンテーションの台本を見ると、英語がネイティブの大学生でも料理の作り方の説明はけっこう出来に差があり、日本語の場合は、マンガに書いてあるのをそのまま使うと自分たちで意味がわからず書き直すと間違えたりで、けっこう難しいことがよくわかります。
今日の新たな発見は、半分以上の大学生は寮に住んでいて、キッチンがないので全然料理をしないし、料理器具も持っていないということです。確かに勉強が大変で、自炊なんてしているヒマがないんでしょうけど、何年も毎日カフェテリアで食べるのはちょっと〜と思ってしまいます。
さて今年はどんな作品ができるのでしょうか。 楽しみです。
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