私の勤めている大学は、全米でもキャンパスの美しさでは、かなり上位に入ると思います。
もちろん好き好きがあって、東海岸の伝統ある重々しい雰囲気のキャンパスもいいのですが、青い空に映えるれんが造りの我がオフィスがある建物は、かなりフォトジェニックです。
今日は、二人の高校生が私を訪ねてきました。
二人とも高校で、日本語を勉強し、先日のスピーチコンテストに出場し、将来の大学進学に向けていろいろ準備をしているところです。
春休み中で、ぜひ大学を見学したいということで、訪ねてくれたのですが、二人の対比が面白かったです。
まず一人目は、公立の学校にずっと通っている9年生。彼が通っている高校から、私の勤務校に入る学生もいるのですが、毎年5人以下だとか。だからもし自分が入れたら、親はどんなに喜ぶだろう、と言っていました。
教室を見ながら「すごくカッコいい」と写真を撮りまくっていました。
バス停まで行くと「最後に一緒に写真を撮りましょう」と言ってくれて、なぜかあまりぱっとしないバス停で二人で写真を撮ると嬉しそうに「絶対、この大学に入ったら、先生のクラスに来ます!」と言ってくれました。
もう一人目は、中学から私立校(しかもロサンゼルス屈指の裕福な家庭の子が行く学校)に通っている10年生。
もう何校かの大学を見学したり、卒業生に会ったりしているそうです。
去年の夏には、私の勤務校のサマーキャンプに参加したそうです。
この学生が通う学校には数回、行きましたが、本当に綺麗なキャンパスです。
今日はUberで私のオフィスがある建物の裏まで来たそうで「案内しましょうか。」と言ったら、自分でちょっと歩いてみて、お父さんの迎えを待つとのこと。
「ではここでさようなら」と言うと「記念にこのホール(オフィスの外)の前で写真を撮りたい」と言うので、一緒に下まで降りていって、写真を撮りましたが、なんかあっさりした感じでした。
ここで、ちょっと思ったのが、我が子のように生まれた時から、この大学の施設にお世話になって、これからもず〜っとこのキャンパスを我が物顔で歩いていると、ありがたみがなくなっちゃうんじゃないかということ。
万一、この大学に合格しても「当然」みたいに思っちゃったら嫌だな〜。これからは学会とかにあまり連れて行かないで、大学ツアーに参加したら一番目の子みたいに感激してほしいと願っています。
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