私は子供の頃、週に3時間しかTVを見せてもらえませんでした。私の母は、TVは目に悪いという観念を持っていて、子供の頃から近視だった私を心配して、TVを見る時間を厳しく規制しました。
私が子供の頃はインターネットはおろかVTRも普及していなかったので、もし一度好きなTV番組を見損なってしまうと二度と見られたいということもありました。
私の父はTV局の論説委員(コメンテーター)で、レギュラーでTV番組に出演していましたが、父をTVで観ることは大人になるまでありませんでした。
週に、たった3時間しかTVが見れないのに、どうしてその貴重な時間に父を見なくてはいけないのか、それより好きなアイドルを見たいと思っていました。
子供の頃の反動で、大人になってからよくTVを見た時期もありましたが、、アメリカに移住してから、面白いTV番組が全くないこともあって、私は全然TVを見なくなりました。
我が家にはTVがあるのですが、ケーブルTVの契約をしていないので、DVDやNetFlixを見る以外には全然活用していません。
今、我が家にあるTVは娘が3歳の時に買ったフラットTVですが、もう8年前のものなのでかなり小さめです。
それでもこのTVを買った時は、我が子が "Big TV~!" と叫ぶのが可愛くて、よくTVを見せていました。
娘が見ていたのは、日本の番組のDVDです。
NHKの「お母さんといっしょ」とか「でこぼこフレンズ」のDVDをよく見ていました。
雑誌の付録のDVDで、ドラえもんやアンパンマンもよく見ました。
ベネッセの「しまじろう」シリーズも何度も何度も見ました。
英語の「セサミストリート」や「PBD kids」も見ましたが、やっぱり日本のアニメが好きで、もちろんプリキュアにもどっぷりハマりました。
自分が子供の頃、厳しくTV視聴を規制されていたので、子供にTVやDVDを見せることに若干の抵抗がありました。
けれど、数年前、Mike WalshというFuturistが ACTFL(全米外国語教育学会)で「現代(21世紀)の子供にTVやiPadを与えることを躊躇する親は、まるで19世紀に、なかなか寝ない赤ちゃんの唇にそっとブランデーをつけて 寝かしつけていたヨーロッパの貴族のような罪悪感を持っているのかもしれないが、10年後、そんな親は、外の世界を見せずに牢の中に子供を閉じ込めていた中世の王家の名残りくらいにしか見なされないだろう。」と言っていたのを聞いて、子供がTVを見たがったら、見せてあげてもいいし、それに対して 親が罪悪感を持たなくてもいいんだと思うようになりました。
ただ「いくらでも見ていいよ。」というと興味が薄れるようで、我が子は全然TVに興味がありません。自分のiPadで、好きなYouTuberを見るのは好きですが、これは週末だけと決めているので、平日は一切、電子機器のメディアに触れていません。周りの子に聞いても、今時のアメリカの小学生はTVを見ないようで、TVを見るのはベイビーだけ、と思っているようです。
これも時代の流れですね。
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