どこの国でも子供に野菜を食べさせるのに苦労している親御さんがいると思いますが、アメリカ人の「野菜嫌い」は日本より深刻だと思います。
まず、親があまり野菜を食べない。子供の頃から毎日ビタミン剤を飲んでいる子も多いし、身体にいいとわかっていてもなかなか野菜を食べられず、スムージーにして何が何だかわからない状態で摂取することしかできない人を多く見かけます。
子供の学校の持ち寄りパーティでは「ヘルシーなもの」をリクエストされるのに、人気取りになりたいのか禁じ手のドーナッツや甘いデニッシュを持ってくる人が、毎回います。そして「禁じられた食べ物」に群がる子供たちの多いこと。こんな時に、うっかり先生の言いつけを守って Veggie Platter(野菜盛り合わせ)なんかを持って行ったら、ヘルスコンシャスなママがちょこっとつまむだけで余ること確定です。
アメリカの持ち寄りパーティによくある野菜の盛り合わせ。真ん中にはたいていRanch Dressingが入っていてこのまま出せるわけですが、ブロッコリーも人参も生だし、これじゃ子供は食べないわな〜と言う見た目。
娘が小学校に入った年(Kinder)に、クラスのホリデーパーティで持ち寄りメニューのリクエスト(親がそれぞれサインアップする)が回ってきた時、初年度で勝手がわからない私がまごまごしていたら、残っていたのはVeggie Platter(野菜盛り合わせ)だけになっていました。
5−6歳の子供に生のブロッコリーやセロリはキツイだろうな、と思い、教室に飾ってあった子供たちの合作(自然のもので作ったリース)からヒントを得て、ポテトやブロッコリー、トマトをクリスマスっぽい飾りつけにしてみました。
こうしたら、星の人参を子供たちが取り合って、大人も大喜びで食べていました。
これは季節感がものを言うので、普段の時はどうしても野菜のパーティメニューに苦心していたのですが、飾りつけを工夫して、美味しいディップを添えると、子供もけっこう野菜を食べてくれることがわかりました。
この写真は、英語版のバーニャカウダのレシピのページから借用しています。
日本でもかなり流行りましたが、イタリア料理の『バーニャカウダ 』(Bagna Cauda)
もともとのバーニャカウダはディップを温めて、温野菜を食べるもののようですが、我が家は最初に夫の地元で『バーニャカウダ風ドレッシング』で、その存在を知ったので生野菜につけて食べています。
これは夫の地元のスーパーのオリジナル。あまりアンチョビやガーリックの風味が感じられないのですが、こっちの方が好きなアメリカ人も多いです。
自宅で作る時には、Trader Joe'sのアンチョビとオリーブオイルとガーリック、隠し味に「ミエマン カレーうどんたれ」を入れています。
「何でカレーうどんのたれ?」と思われるかもしれませんが、このスパイス(なのかな?)がとてもいい仕事をしてくれます。
野菜の盛りつけですが、1年くらい前にユナイテッドの機内誌で見たこの写真が気に入って、野菜を氷の上に並べるようになりました。
Edible Flower(食用花)もあった方が見た目はキレイですが、ちょっとお高いので、見た目が可愛い野菜を探して見つけたのがこれ。
Watermekon Radishと言います。
今回は、これを使って真ん中に「抹茶そばサラダ」を入れてみました。
これはどちらかと言うと大人向け おつまみメニューで、子供向けには味噌とマヨネーズにちょっとみりんを加えた甘めのドレッシングを作ってあげるとよく食べてくれます。こうして少しずつアメリカの子供も野菜を食べて、健康になってくれるといいな〜。
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