先週末、日本から来た友人が、我が子の成長に驚いていました。

彼女は、我が子が産まれた時から、よく一緒にいたので、まるで家族のような人です。

 

友人が娘の何に驚いていたかと言うと、巧みなコードスィッチ。

つまり日本語と英語の切り替えです。

 

その友人は昨年まで、アメリカに住んでいて、大学で日本語を教える傍ら、日本人の子供の家庭教師もしていました。

それで、よく私に質問して来たのが、子供のバイリンガル習得で、特に英語習得に押されて日本語の習得が進まないお子さんへの対応でした。

 

アメリカなどの英語圏で、子供が日本語を習得しようとする場合、明らかな動機と目標がないと「学習」を継続していくことが難しくなります。そしてある言語が必要不可欠ではない場合、その言語は「学習」しないと習得できません。つまり「自然習得」と呼ばれる(本当は自然に誰でもできるわけではない)母語の習得のようにはいかないわけです。

 

現在、11歳の我が子が、日本語と英語のどちらが得意かと聞かれると、本人も私もわかりません。

どちらも特に問題なく使えていて、本人は自分の中では、どちらも同じだと思っているようです。

一応、研究者として多くのデータを見ている(聞いている)私からしても、どちらの方が強いのか判断に苦しむタイプです。

 

娘の日本語と英語の発話で、特徴的なのが、日本語の中に入っている英語の外来語(シャンプー、コンピュータ、トースト)などは絶対英語の音にならないことと、英語の両唇破裂音が強いことです。英語は全体的に強いアメリカンアクセントがあり、日本人にとっては「上手に聞こえる」話し方です。

 

私の場合、「音声」に特化してデータを分析しているため、「音」に注目してしまうのですが、私の友人は話し方もさることながら、我が子が日本語と英語を話すときに顔の表情がガラッと変わることに驚いていました。

 

確かに英語を話す時には、日本語を話す時と違う顔の筋肉を使うことになるので、表情も変わると言うのは納得がいきます。私の場合、娘と話す時、あまり顔を見ていないのでそんなに気づきませんでした。

 

この画像は

https://www.enlumiere.jp/massage-ganshinkin/

からお借りしました。

 

専門的に言うと、口の中の舌などの位置と動きで使う筋肉が変わるわけですが、ちょうど成長期に両言語をバランスよく使うと、どちらの言語にも必要な筋肉が発達するので、それが一般的に言う「顔の表情の変化」につながるのかと思います。

 

全然話は変わるのですが、ウチの子は日本で「英語が上手だね。」と褒められ、アメリカで「日本語が上手だね。」と褒められ、それに加え「小顔だね。」と言われるのが嬉しいらしいです。両言語で筋肉を思いっきり使っているせいで、小顔になったのかもしれません。

 

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