今まで、5回に分けてジョージアで初めて大学院でSpecial Educationの修士を取った時のことを書いてきましたが、今日はこの時習ったリサーチメソッドのクラスのことを書きます。

 

日本で大学院を受けるためのテストGRE(Graduate Record Examinations)を受けた時、あまりの英語の難しさに驚きました。全然わかる単語がないえーん

 

英検1級に受かっていたし、日本で通訳もしていたのに。それに対して、数学(もう算数と呼びましょう)は、あまりの簡単さに「え?これってひっかけ問題?」とさえ思ってしまいました。台形の面積を求める問題などがありました。先にお断りしておくと、私は根っからの文系人間。高校の数学なんてひどい成績でした。そんな私でもGREQuantitative Reasoning(算数)はかなりの高得点でした。

 

前置きが長くなりましたが、大学院の「リサーチ」のクラスで、標準偏差の出し方や統計の基礎を習いました。そのクラスで、いくつかの例題が出て、電卓を使って計算し答えを出すのですが、現役の先生が多いクラスで正確に答えが出せる人が私しかいない、ということがよくありました。

 

繰り返し書きますが、私は日本の数学のクラスでは平均以下で文系受験だったので、まったくもって数学は苦手です。

 

そんな私でも「リサーチ」クラスではAが取れ、その後、NY, Bostonと2つの大学院に行っても、なぜか統計を使うリサーチが得意と見なされ、今に至っています。

 

日常、人と話していると「私がこうだったから、絶対こうなる。」「ウチの子がそうだから、みんなもそう。」とか「私の学校がそうだから、どこの学校もそう。」という発言をする人が多くいます。もちろん日常会話においては、それで問題ないのですが、リサーチの世界ではそういう個人の経験だけで物事を決定づけることはできません。もしかすると、私は物事を客観的に見ることと、一つの事象が全てにおいて当てはまるわけではないと思う気持ちが、人より少し強いのかもしれません。それは初めて取った「リサーチメソッド」のクラスで習ったことが今も身体に染みついているんだと思います。


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