前回から、私がアメリカの大学院で学んだ「教育学」について、少しずつ書き始めました。私が行った最初の大学院は、ジョージア州でした。(前回の記事はこちら)
アメリカは「合衆国」(複数の州の連合体)で、州ごとに教育制度が異なり、ある州で取った教職免許が他の州では使えないこともあります。
そのジョージア州の大学院に取った最初のコースはFoundations of Education ( 教育概論)でした。非常に基礎的な「教育とは何か」というようなことから、教育に関わる様々な要素(家族、人種、知的発達、各種疾患、児童・青年心理)が各章に散りばめられている分厚い本が教科書でした。
こんな感じの教科書でした。
英語が母語でない私には、大量の英文を毎週読むのはとって〜も大変でしたが、クラスメイトはみんな英語ネイティブだし、ほとんどが現役の先生だし、基本的な内容なんだから、簡単なのだと思っていたら、大間違い。クラスメイトは朝から夕方まで仕事をして、夜のクラスを取っているため、まったく課題をする時間がないらしくみんなヒーヒー言っていました。そこで、近所の高校の校長先生の家で、週末に勉強会をしました。今では懐かしい思い出です。
このクラスを取ったおかげで、今、大学で教えていても学生の個性を考慮してどう接するといいか、などがわかるので、苦労した甲斐がありました。アメリカの大学(院)ではよくプロジェクトワークをさせますが、クラスメイトと助け合いながら学んでいけるのは本当にいいと思います。
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