昨日、「新2世」について書きましたが、今朝は、継承語についての論文を書いている大学院生の方と 真面目に話す機会があり、また「新2世」の定義について考える機会がありました。

 

日本では、片方の親が日本人以外の人種の人を「ハーフ」と呼びますが、他の国(または人種)の人がinterracial marriageの子供をhalfと呼ぶことはないと思います。ハワイで生まれた言葉で、日系と白人のカップルの子供を指す「hapa」という言葉がありますが、これも一定の人にしか通じないようです。

 

私はいわゆる「新2世」に属する多くの人たちにあってきましたが、自分を「新2世です。」と言う人にはあまり会ったことがありません。

例えば、日本語がとても上手で、日本人に見える人に「(日本からの)留学生ですか。」と聞くと「いいえ、カリフォルニア育ちです。」とか「親が仕事でアメリカに来て、私はアメリカで育ったんです。」のように答えられることがあります。

そこで「じゃあ、日本語はどこで習ったの?」と聞くとたいていは「補習校に行きました。」と答えます。そういう人は、南カリフォルニア界隈では「まるドメ(まるでドメスティックの略)」と呼ばれたりします。面白いことに、日本にほとんど帰国したことがなく、ずっとアメリカの現地校+日本語補習校に通って、英語はもちろんネイティブ、日本語もとても上手な人が南カリフォルニアにはたくさんいます。「まるドメ」は「海外に出たことがない人」を指し、ちょっと否定的なニュアンスを含みますが、ロサンゼルス界隈に限ると、「ずっと西海岸で育って、日本文化に詳しい人」のようなポジティブなイメージになっています。

 

私が勤務する大学にいる日本人と日本人以外の国際(異人種間)結婚の親を持つ子供は、自分を「ハーフ」と呼ぶこともありますが、それは日本人と話すときだけで、「日系」とも言わないし人種のアイデンティティにこだわっていないように見えます。

一つ面白いと思ったのが「コミブレ」という言葉。

「コミブレ」というのは「コミュニケーション ブレイクダウン」の略で、親の片方が英語が苦手で、もう片方が英語しかわからない場合、親同士がコミュニケーションがうまく取れず、communication breakdownを起こしてしまっている家庭で育ったという意味だそうです。

 

アメリカに留学している日本人は「コミュニティカレッジ」を「コミカレ」と呼ぶことがあり、「コミカレ」に音が似た「コミブレ」という略語を自分の家族の状態を表すのに使い始めたと思われます。

 

実際、私が会ったロサンゼルス地区の日本語補習校に通っていた人の中には、自分の親の母語が違うために、親同士が十分にコミュニケーションが取れていない と感じている人が多くいました。でもそれは、必ずしも否定的なことではなく、子供が家庭内で「通訳」の役割を担うことにより、どちらの言語も上達していくことがあります。

 

私の娘は、今のところは、毎年 日本の小学校で体験入学をしていますが、それでもやっぱり自分のアイデンティティを「まるドメ」と表現する日がくるのかな〜と思います。

 

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