私が「新2世」という言葉を初めて聞いたのは、2001年にボストンからロサンゼルスに引っ越し、現在勤務している大学の(学生向け)日本人会のイベントに参加した時です。
この大学には「日系学生会」と「日本人学生会」があります。「日系学生会」は主に日系の学生(現在だと4世、5世)が中心で、「日本人学生会」は日本からの留学生が中心でした。どちらも「入りたい人は入れる」ことにしているため、最近では「日本文化に興味がある日系以外の学生」も「日系学生会」に入会したり、日本語を勉強していて日本で働きたいと思っている学生が「日本人学生会」に入会するようになったようです。
私が働き始めた当初(いまから17年前)は、私のクラス(外国語として日本語を学ぶ)には、かなり「日系学生会」のメンバーがいましたが、「日本人学生会」(日本からの留学生が中心)のメンバーはいませんでした。それが、最近では上級の日本語のクラスだけでなく、初級のクラスの学生でも「日本人学生会」に入っている人もいます。
学生たちは、自分のバックグラウンドを人に説明する時、国籍の他に〜系という言葉を使うことがあります。アメリカ人は様々な人種がいますが、アジア系をひっくるめて「アジア系アメリカ人(Asian American)」というのは稀でChinese American, Korean American, Japanese American (日系人)と呼ぶことが多いです。
それに対して、他の人種はAfrican American(日本では黒人と呼ばれる人)やArabic(アラビア系)など国ごとではなく地域、または言語別に総称することが多いです。
中でもJapanese Americanは自らをNikkeiと呼び、一世(Issei)、二世(Nisei)、三世(Sansei)はすでに英語に浸透しています。
日本からの第二次世界大戦前の移民(一世)とその子供(二世)に対して、戦後に永住目的でアメリカに住んだ人は 新1世 新2世と呼ばれるようになりました。
そこで、よく議論されるのが、いわゆる日系二世、三世が、両親とも日系(日本人の血をひく人)なのに対し、新1世同士が結婚していない場合(つまり、親のどちらかが日本人・日系)ではない場合、その子供は「新2世」かどうかということです。/
アメリカは人種のるつぼで、異なる人種間の結婚は当たり前です。ただ「白人」と呼ばれる人種でも「アイルランド系」「ドイツ系」「スカンジナビア系」のように国や地域が違うように「アジア系」と呼ばれる私たちも「日系」だったり「中国系」だったり「ミャンマー系」だったりします。
ルックスは「日本人」のようであっても両親の母語が日本語ではなく、またルックスは「日本人」のようではなくても、片方の親、または両親の主要言語が日本語だというケースは良くあります。
私が一番よく聞くのは、親の一人が日本から大人になってから来た日本語母語話者で、もう一人の親が日本語をあまり(またはまったく)理解しない英語母語話者の家庭の子が自分を「新2世」と呼ぶべきかどうかという葛藤です。
私の子供は現時点では、二重国籍なので「Japanese」とも「American」とも言えるわけですが、本人は自分のアイデンティティをJapanese Americanと言っています。まだ「日系」「一世、二世」という言葉を知らないし、自分が「新2世」であるという自覚もありません。
私自身が、現在 アメリカ永住権を持って、ここで暮らしていても私自身が自分を「日系新1世」と言うことはないと思います。
それでも娘が「新2世」というカテゴリーに属するなら、「新2世」の定義をしっかりと把握したいと思っています。
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