当日の朝




今日で娘と本当にお別れです。




けれどずっとバタバタ忙しく
悲しんでいる暇もなく
あっという間に葬儀の時間になりました。



喪主挨拶は娘が病気になって
悪い考えしか浮かばない夜に
夜な夜な作っては大泣きしてを
繰り返していたものでした。


大筋は決まっていたのでほとんど悩まず
スラスラとまとまりました。



本番でもなるべく読まないで
自分の気持ちを素直に伝えられました。


今まで人に助けてもらうことが
苦手だった私ですが
娘の病気をきっかけにまわりに
頼りすぎくらい頼るようになりました。


その感謝とこれからも助けてほしいと
お願いしました。


こんな挨拶は変なのかもしれませんが
これが本当の気持ちでした。





挨拶が終わりスクリーンで今までの
写真を流してもらって棺に
お花を入れるとき



夫が娘の頭もとで泣き崩れていました。


そんな夫を見たことがなかったので

私もまわりももらい泣きでした。


ほんまに娘を溺愛してたもんね

いつも面倒見てくれてありがとうね


毎週土日のお父さん弁当楽しみにしてたよね


またすぐに帰ってきてくれるよ  きっと





お花でいっぱい埋め尽くされて
蓋が閉じられ火葬場へ




あっという間にすべての終わり

可愛いクリスタルの骨壷に入った
娘とともに家に帰ってきました。




これでもう苦しくない

辛いこともない


これからは大好きな弟と犬と
たくさん遊んでね



好きなもの食べて


好きなもの飲んで


いっぱい走り回ってね



2022.12.15

娘は自由になりました。