何か食べないと寝られそうになく
寒かったから
娘が寝ている横に台所からもってきた
バナナとひとくちゼリーと
ごみいれのどんぶりをセット

途中まで皮をむいてバナナを食べていると
ごそごそした音に娘が目をさましかけた

とっさにバナナをもっていない手をのばすと
私の手を掴んでまた寝はじめた


よかった寝た ほっとしたけど
あと5cmだったのに
ここから先、皮があって食べられない 笑


しばし手を離して皮をむきたい思いと
離さないでほしい思いと戦う


しばらくするとふっと一瞬手が離れた


そのすきにバナナ完食

暗闇の中のどんぶりにゆっくり皮を入れる

何も見えない中でバナナの皮の感触で
当たったのがどんぶりか畳かを探る


無事にどんぶりの感触で一安心

2年前なら簡単に手をほどいてさっさと
食べていたと思うけど今は手をほどくのも
気が引ける

こういう窮屈も幸せだと感じた夜