整理収納アドバイザー・ショウボです。
実家の片付けをしてみつけたオープンリールテープには、子供時代の私の歌声ともに何十年も前のラジオニュースが録音されていました。
まさに音のタイムカプセル
2枚目には何がはいっていたか
プロに依頼してダビングしたCDを聴いています。
私や姉が歌っている声や、本を読んでいる声がありましたが、ほとんどはNHKのラジオニュースが録音されていました。たとえばこんなニュース。
「大相撲春場所の取り組み結果です」
って、いつの春場所だろう?
「高見山とXXの取り組みは高見山の勝ち。横綱 柏戸は・・・」
調べてみると、
高見山はハワイ出身の力士で1964年から1984年まで20年間現役。長かったんですね。
柏戸が横綱だった期間は1961年から1969年まで。
2人が同じ土俵に登っていた期間は1964年から1969年の6年間。
春場所、と言っているので3月。
ほかのニュースと合わせて推理すると、1969年の春場所らしい。
さらに、
「大鵬は千秋楽を待たずに28回目の優勝を決めました」
こちらは1968年(昭和43年)九州場所のニュース。
ネット検索したら、大鵬は32回も優勝したことやお父さんはウクライナ人だとか、巨人・大鵬・卵焼きとか、もろもろの情報がでてきました。
これらの情報は、昭和30年代の大人にとっては常識だったのでしょうか。
宇宙開発の歴史的ニュース
別のニュースでは宇宙開発の重要トピックスが録音されていました。
「今日、ソビエトが月探査船ルナ15号を打ち上げました」
ルナ15号は1969年7月13日に打ち上げ。
「(打ち上げ前に)疲れすぎないように3人の宇宙飛行士の訓練は中止されました」
アポロ11号は同じ年の1969年7月16日に打ち上げ。
アポロは3日後に打ち上げ、という話も出てきたので1969年7月13日のニュースと特定。
テープを90歳の母と聞く
完璧に忘れていたので、初めてのことのように新鮮でした。
記憶の中の自分はもっと暗く屈折していておとなしくて歌なんて歌わない子でしたが実際は家で歌いまくっていたんですね。 過去の自分発見。
月の石を先に持ち帰ったのは誰かを知っている、ということは確実に時間が経って未来でテープの中身を聴いている。変な感じです。いつのまにか年取ったということを実感しました。
それにしてもラジオニュースをリアルタイムで聴いていたはずの父は、どうしてわざわざ録音したのか。謎です。
今週末、実家に帰り、90歳の母といっしょに雑音だらけの録音を聴きました。
母に「このニュース録音した?」と聞いてみましたが
「全然覚えてない」
との答え。そりゃそうだ。60年近くまえのことですし。
父はもう亡くなっているので訳を聞くことはできませんが、生きていたとしても覚えていないでしょう。生きているうちに聞かせてやりたかった。
逆に母から「お前、こんな歌歌ってたこと覚えてた?」と質問されてしまいました。
”荒城の月”のつぎに”怪物くん”、そのつぎに”おおブレネリ”、”マイ・ボニー”, "1週間”という脈絡のない選曲。全く記憶にございません。
実家の片づけの楽しみ
というわけで、実家の片づけをしていると自分の黒歴史やらあやしいテープやら出てきて面白いことがいろいろありました。
モノが多いと体力的に大変ですが、親が生きているうちにやると結構楽しいです。
実家片づけのあれこれはテーマ別”実家の片づけ”記事で書いています。
またなにか面白いことがあったら書いていきたいと思います。