国語力アップへのちょっとした工夫
子どもの「国語の力」って、どう伸ばせばいいか悩みますよね。
読解力はもちろん、語彙力や、相手の気持ちを察する「行間を読む力」も大切です。
でも我が子は空気を読むのが苦手で物語文で苦戦中。
どうしたらいいか、悩んでいました。
そんな折、先日、日能研の国語の先生とお話しする機会があり、ヒントをもらいました。
「文章を読み込むのはもちろん大事ですが、語彙や、空気を読む力を養うには漫画も立派な教材になりますよ」
これには目からウロコ!
そこで、さっそく図書館で借りてきたのが、手塚治虫さんの『ブラック・ジャック』と、横山光輝さんの『三国志』(渋いというツッコミは受け付けません
)
子どもは、夢中というほどではないけれど、嫌ではない様子。
静かにページをめくる時間が取れました。
活字だけではイメージしにくい歴史やシリアスなテーマも、漫画ならハードルがぐっと下がりますね。
ただ、『三国志』は歴史の背景が複雑なので、1巻を読み終えた後、少しだけ解説タイムを設けました。
「三国志の始まりは、劉備、関羽、張飛の3人が義兄弟の契りを結ぶ『桃園の誓い』なんだ。
これって西暦189年。その頃、日本はまだ弥生時代なんだって!」
そう、日本はまだ邪馬台国が登場する前。
方や、黄巾賊が荒らしまわる中国大陸。
方や、弥生時代で多くの集落が小さなクニにわかれて、集落で争っていた日本(国の名前すらない)。
この歴史の大きな「差」を話すと、子どもから「え!?そうなんだ!」という驚きの声が。
大きなギャップ、予想外の驚きを楽しんでもらいたかったので、作戦は大成功でした![]()
マニアック社会講座の開催
昨日はバタバタしていて、勉強にかけられたのは1時間ほど。
無理に新しいことをやらず、ポイントを絞って話す時間にしました。
丸つけをした中で気になったことを、じっくり掘り下げて話すのも、すごく大切な時間だと感じています。
と、とてもいい感じの話をしていますが、よく暴走もします。
この日は、私の好奇心全開のマニアック社会講座![]()
ええ、じっくり掘り下げられすぎた内容です![]()
私が
「これ、なんでだろう?」
と気になって調べたところ、あまりに面白かったので、つい熱く語ってしまっただけです。
① みかんの生産量ランキング、変動の秘密
毎日の「社会と理科の基礎」の問題で「みかんの生産量」のランキングの問題がありました。
(既に育成テスト範囲外ですが)農林水産省のデータにアクセスしてみました。
数年間、和歌山・愛媛・静岡の順だったのが、去年は和歌山・静岡・愛媛に順位が入れ替わっていました。
「みかんは、よくとれる年(表年)とあまりとれない年(裏年)にわかれてて、1年ごとによくとれたりとれなかったりを繰り返すんだって。
まず愛媛県は、今年は裏年だったみたい。
今年の夏はめちゃくちゃ暑かったよね。
あと、愛媛県はカメムシが大量に発生したんだって。
愛媛県の農家さん、あまりみかんがとれなくて大変だったかもしれないね」
なんて話をしました。
あとは、
「有田みかんは和歌山県、三ヶ日みかんは静岡県なんだって。そろそろスーパーにみかんが並ぶから、見てみようね」
とも。
いかにも知的そうな会話ですが、暗記させる気はさらさらありません。
スーパーで見つけて「あ、あったー!」で十分。
知識として知っていることが見つかったらうれしい、だけでいいと思っています。
というか
「このみかんは中学受験で出る!」
などといってると、私がみかんを嫌いになりそうです![]()
②リアス海岸の「なるほど!」な構造
もう一つは、東北地方のリアス海岸の話。
・水深が深くて波が穏やかだと、漁業と養殖業に向いている
・津波の被害が大きくなる
とテキストには書いてありましたが、なぜそうなるのかが私自身、ピンときませんでした。
そこで調べてみたら、リアス海岸の成り立ち、プレート、海流、潮目、波の性質といろいろ関係していて、とっても面白かったんです。
そして、子どもに熱弁![]()
子どもは私の知的好奇心に巻き込まれました![]()
正直、中学受験の範囲を軽くオーバーキルしている内容です。
でも、親も子も「へぇ~!」と楽しくなれたので、とってもいい時間だと思いました。
受験というゴールはもちろん意識しますが、その手前で「学ぶって楽しい!」という感覚を親子で共有することが、一番大切な「今週の工夫」かもしれません。


