うちの子は、もともと発語がゆっくり。幼い頃は、何を言っているのか分からないことも、しばしばありました。
小学校に入ってからは、お友達とのやりとりでだんだん言葉も整ってきたけれど、
(今の話、何だったんだろう?)
と戸惑うことも少なくありませんでした。
「中学受験をするなら早めに塾に入れた方がいい」
と周囲から聞いて、小3から日能研に通うことにしました。
最初こそ点数が取れなくて苦戦しましたが、子ども向けの物語文にすぐに慣れ、高得点を取れるようになりました。
ただ、肝心の「言葉を使う力」や「自分の考えを説明する力」はまだまだ弱く、伸びたという感じではありませんでした。
小4になって、国語の文章が一気に難しくなり、壁にぶつかりました。
もう、「なんちゃって国語」では太刀打ちできなかったのです。
それでも子ども自身は
「どうしてもMクラスにいたい」
という思いがあり、私も一緒になって文章を説明する日々が始まりました。けれど、思ったほど国語力は伸びず…。そもそも、私自身も国語が得意ではなかったのです![]()
どうにもならず、日能研の先生に相談してみたところ、いくつかアドバイスをいただけました。その中で特に大きかったのが、「ノートをきちんととれていますか?」。
いやいや、ノートぐらい取れているでしょ? と思いましたが、あらためてノートを見てみると、肝心なことが書かれていないのです。
また、
「今日の授業で、先生は何が大事って言ってた?」
と聞いてみても、
「よくわかんなーい
」
という無邪気な声がかえってきました。
いやいや、大事なところが分からないってどういうこと![]()
でももう、同じ授業は受けられません。そこで、マイ日能研の授業動画を見せて、ノートを取らせるようにしてみました。
私もチラッと家事をしながら耳を傾けていたのですが、授業の最初に大事なことを説明していました😅
その上で、問題文を使って解説をしてくれる親切設計。とってもわかりやすい授業ですね!
それと同時に、図書館で子どもが興味を持ちそうな本をいくつか借りてきて、読む時間も作るようにしました。勉強としての国語と、楽しむための読書。その両方を通して、少しずつですが言葉を扱う力が育ってきたように思います。
不思議なことに、私の国語力まで一緒に上がってきたような気がします。子どもに解説をしているうちに、私も文章の読み方が少しずつわかるようになってきたようです。
「わかるから読もうと思う→また読む」のサイクルが回ってきて、読書量も増えてきました。苦手なことでも、教えることで学べることを実感しました。
さて、明日は育成テストですね。
今の子どもの学力を見ると、今回も苦戦しそうですが、それでも最後までしっかり学ばせて送り出そうと思います。
『テストの点だけでなく、確かに育っている力がある』
そう感じられるからこそ、見守る側も前を向けますね。