今回はバスドラ用のマイクのお話です。
ドラマーの方に読んでいただきたい内容です。
僕自身もライヴやレコーディングで
バスドラに使われているマイクは色々と見てきてはいますが
それぞれのキャラクターまでは知らなかったので
実際に録音して聴き比べてみました。
エンジニアの方にように
周波数や専門用語でお伝えする事は出来ないので
ニュアンスでしか言えませんが
なんとなくでもイメージする手助けになればと思います。
lab.Lにはバスドラに使われる代表的なマイクが
揃っています。

まずは
audio-technica ATM25
lab.Lでも使用頻度の高いマイクです。

派手なアレンジの楽曲でも存在感があるので、
粒立ちをハッキリ聴かせたいタイプのドラマーや足数の多い方にオススメ。
低音もしっかり録れている優等生なマイクだと思います。
ジャンルで言うと
モダンなロックやメタル、J-POPなどに向いてる気がします。
次は
AKG D-112
こちらもド定番。

これもモダンなロックやメタル、J-POPなどに向いてる気がします。
ATM25を中に入れてデッ!!というアタックとレスポンスのいい胴鳴りを録って
A-112をフロントヘッドの前にセッティングしてダフンッという太さを録る事が多い。
ロック系ならこの2つの組み合わせがオススメです。
フロアタムに使うのもオススメ。
D-112は2本あるから2バスの方もOK。
次は
Electrovoice RE-20
これもまた定番。

密度が詰まった丸い印象で
ATM25やD-112とはジャンルが少し違う感じ。
ヴィンテージドラムやウッドの温かみのあるドラムセットに
合うのではないかと思います。
ジャンルで言うと
アナログ感のあるロックやファンクやジャズなどに合うのではないでしょうか?
いいマイクなんだけど
僕のサポートするジャンルではあまり出番がないのが残念。
次は
SHURE BETA52A
これはライヴ会場でよく見るマイク。
先日、打ち合わせに二人エンジニアさんが来られたので
バスドラに使うマイクの話をお聞きしたら
偶然なのか二人ともロック系には
BETA52Aが多いとの事で先日、導入しました。

エンジニアさんが言うには
EQでカットするミッドが
最初からあまりないので扱い易いとの事でした。
最近のドラム録りの傾向として(lab.Lのような環境の場合)
マイキングやマイクやHAのキャラ自体で音の方向性を定めて
EQやコンプなどの処理はベース、ギター、シンセなどが入ってきてから
作り込むという録り方が多くなっているようです。
昔は作り込んでから録る事が多かったから
搬入~セッティングも入れると
午前中から始めても、実際に録りがスタートするのはスムーズに進んでも
録る頃には外は暗くなってる時間になってて
身体はくたびれてるし、叩き過ぎでドラムに対する新鮮さが薄れてるというね。
そういうエンジニアさんが
何時間もかけて作り込む時間が省略されてる
最近の録り方はドラマーには嬉しい傾向ですね。
はい。
ちょっと話はそれましたが
以上がlab.Lに常設されている
バスドラの定番マイクです。
バスドラ用のマイクなんてバスドラ用ってくらいだから
どれも似たようなものだろうと思ってたけど
意外とそれぞれキャラクターがあって驚きました。
これ以外にも
SHURE SM57やSENNHEISER MD-421
を使う場合もありますし
逆にバスドラ用マイクを、ベース、スネア、タム、フロアタムや
時に歌録りに使う場合もあるそうです。
バスドラに限った事でもないのですが
バスドラは物理的に大きい分、マイクを狙うポイントの選択肢も多いから
そこでも、録り音は変化するので
その辺りの違いもドラマーが知ってると
自分のイメージをエンジニアさんに伝え易いかもしれないですね。
とは言え
ドラマーの方は、絶対これ!と言った具体的に指定する知識がないのであれば
マイクの選定やセッティングなどはエンジニアさんに委ねるのが良いかと思います。
それは
エンジニアさんの方が
マイクのキャラクターを知ってるのはもちろん
それ以外の部分の知識や経験が豊富だから
ドラムセット全体や、楽曲全ての音の組み合わせも計算している事が多いからです。
(これはエンジニアさんのスキルで大きな差がありますが)
「餅は餅屋」という事ですかね。
とは言え
餅屋もピンキリだし
音のイメージを伝えるのは難しい。
なので
何かイメージしてる音と違うなとなった場合
・楽器を変える
・チューニングやミュートなどで対応する
(以上の2つが抜本的に音は変化する)
・HAを変える
・EQやコンプを使う
・セットしている向きや位置を変える
などなど選択肢がある中に
・マイクを変える
・マイクの位置を変える
という選択肢をプレイヤー自身でもイメージ出来た方が
録りたい音に近づける事が出来ると思います。
特に
バスドラとスネアは、楽曲の中で一番、出番の多い楽器なので
全体の印象や方向性をガラリと変える重要な楽器なのです。
日々研究です。