《ラボ・アスナロ連続講座25》
「福島第一原発の廃炉作業に従事している
作業員は今、どうしているのか」
―事故からもうすぐ7年。廃炉作業は進んでいるのか―
1号機から3号機はメルトダウンし、溶け落ちた燃料(デブリ)が現在も残っておりロボットによる操作が続いている。
事故当時、定期点検中だった4号機には燃料が装着されていなかったが、爆発が起こっている。なぜなのか。2014年12月に核燃料プールから使用済み燃料の取り出しは完了した。しかし、原子炉建屋の解体によるゴミをどう処分するか決まっておらず、解体は進んでいない。1号機から3号機までの使用済み燃料は1573本のこっている。
それらの作業は、下請けの作業員が命がけで行っている。「Jヴィレッジ」から専用バスで45分かけて通う作業員や楢葉町、広野町、いわき市、南相馬市などから車で通う作業員もいる。
2015年、6月から食堂がオープンして暖かい弁当が食べれるようになったという。2016年3月にはコンビニがオープンした。このように東電は労働者の労働環境が改善されたとさかんに主張するが、現場に出る下請労働者はタイベック(防護服)を脱いで食堂に行くことなどできず、食堂もコンビニも主な利用者は東電社員であるとの声が聞かれる。構内の線量が下がったといわれるが、相変わらず上限まで被曝をする下請労働者はいる。
このように私達の知らない状況を、今回はなすびさんからお話をお聞きします。多くの皆様のご来場をお待ちしております。
講師 なすびさん
1986年より山谷で日雇労働者や野宿者の支援活動に参加、山谷労働者福祉会館活動委員会。3.11原発震災後に『被ばく労働自己防衛マニュアル』を制作、被ばく労働を考えるネットワークの立ち上げに参加し、原発・除染労働者の相談・争議などに取り組む。
日時:12/17(日) PM1:30~
(参加費は、資料代として500円)
会場:オープンスペース・アスナロ
(東京都板橋区大谷口上町1-3)
お問い合わせ:☎ 03-5995-4230 牛崎
主催:NPO法人放射線測定室アスナロ
