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 9月30日、「原発労働者の息子が目覚めてほしい」と訴える福島から水戸に避難している木田節子さんがラボ・アスナロの連続講座でお話をしてくれました。
 
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3.11の時は東京で介護の仕事をしていたそうです。しかし、双葉郡の富岡町にある家は立ち入り禁止区域に入りもう帰ることはないそうです。その喪失感でしばらく内にこもっていたそうですが、福島で原発のない社会を目指そうと頑張っている人たちの闘いに励まされたそうです。しかし、福島で原発反対で闘っているお母さんたちは異端児扱いされていて、その中でも子ども達を守るために頑張っているそうです。木田さんは高校を卒業し、専門学校を中退した息子に「ぶらぶらしていないで働きなさい」と言ったら、原発労働者になったそうです。その息子が原発事故後も「原発は日本の経済にとって必要」と言うので、息子になんとしても目覚めてほしいと今も闘っているそうです。「家には働かない人に飯を食わせる余裕はないのだから」と言った自分の一言で、原発労働者になった息子のことを考えると自分にも責任があると心が痛むそうです。そして原発反対の集会に出て話をするようになったそうです。家に帰るのが遅くなって夫のご飯を作れない時があり、夫婦喧嘩になったそうです。娘は自分の味方になってくれたが3ヶ月も口をきかない状態が続いたそうですが、今は仲直りし今回の講演の後も車で迎えに来てくれることになっていました。原発反対で闘えば、いろいろ矛盾も出てきますが、皆それを乗り越えて訴えています。
「福島のみなさん、心をひとつにしましょう。責めるべきは東電とこの国です」
のプラカードを作り、責める相手を間違わずに、被害を受けた者同士が心を一つにして、力を合わせて進みましょうと力強く語ってくれました。
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 参加者の感想:木田さんのことは初めて知ったが、とてもユニークな語り口          に感銘を受けました。