【お知らせ】
予定しておりました「ラボ・アスナロ連続講座2」は講師の体調不良のため内容を変更して開催いたします。
原発労働者の実態に迫る
"なぜ、息子は白血病で死んだのか"
-浜岡原子力発電所で働いていた嶋橋伸之さんは白血病で亡くなった。母美智子さんは、なぜ、29歳の息子が白血病で死ななければならなかったのか、真相を知るための闘いを始めた-
第2回ラボ・アスナロ学習会は、1991年10月20日に、慢性骨髄性白血病で29歳の若さで亡くなった嶋橋伸之さんの母である美智子さんをお迎えして原発労働者の実態、そして福島原発事故での子ども達の被ばくについての思いをお聞きします。
伸之さんは、高校卒業後すぐに原発の下請け労働者として静岡県の浜岡原子力発電所で働きました。伸之さんの仕事は、定期検査のために止まった原発の原子炉内で、たくさんの測定装置の分解、部品の交換、動作が正常であるかの確認、取り出したそれらの装置を再び原子炉に設置する作業を行っていたのです。その時、浜岡原発は1号機、2号機があったので、定期検査のたびにそれを繰り返していたのです。伸之さんは、真面目に働き、原発の安全を支えていたのでした。しかし、それは大量の被ばくをする事にもなったのです。母親の美智子さんは、伸之さんの死後、会社の同僚や友人に息子のことを尋ねて回りましたが、納得いく答えはみつかりませんでした。伸之さんが浜岡原子力発電所で作業していた際に書き留めていた、2冊の研修ノートと1冊の業務日誌が克明に状況を示していたため、後に裁判闘争で被爆認定された数少ない原発労働者です。
美智子さんは「息子は8年間で50.9ミリシーベルトしか浴びていない。1年間に割ると7ミリとか4ミリしか浴びていない。ICRPでは、原発労働者は1年間に50ミリシーベルトを超えてはいけないという規定になっていた。それが、5年間で100ミリシーベルトとなった。放射能がなぜ白血病になるか。細胞の粒々を一つづつ壊していく。火傷みたいにすぐ結果は出ない。20ミリなら安心と言わないでください。放射能は3月11日から発病の準備をしている」と語っています。
被爆労働者の実態、そして、福島の放射能汚染について嶋橋美智子さんが語ってくれます。
日時: 7月8日(日) 午後1:00
会場: ラボ・アスナロ学習室
会費: 500円(資料代として)
主催: 放射線測定室「アスナロ」
連絡先: TEL 03-3879-9886 牛崎
※会場Mapはホームページをご覧ください。http://lab-asunaro.jp/