《ご質問》

実は、中2の息子が陸上で中長距離を専門にしているのですが、走る時は何も無いのですが走り終わると急に目の前が真っ暗になり

立ちくらみや倒れかける事や時には倒れた事も何度かありまして、お腹はよく痛くなったり末端だけ冷えがあり、最近は坐骨神経痛の症状や膝の痛み腰の痛みもあるようで受診ではヘモグロビンが少ないと言われたので鉄剤やビタミンC葉酸を飲んでいます。

本人は急に走っていても足に力が入らなくなる事もあるようでどうしたらいいんだと悩んでいます。


膝はオスグッドとの見解があり、そこは成長期もありまだしばらくは仕方ないのかと息子と話していますがもう1年になり見ていて辛そうで。

何か私が息子にしてあげられる事がありましたらアドバイスがありましたらご教授いただけないでしょうか?

もしかしたら息子の猫背も原因の1つでしょうか?


《回答》

お子さんのことは見ていても辛いですね。なんとかしてあげたいというお気持ちお察しします。


まず症状から貧血は直ぐに分かりますね。先天的体質なのか、その他に原因があるのかは実際に診断してみないとなんとも言えませんが、推測できることを記します。


まずオスグッドですが、膝の前の痛みですね?


もし内側であれば貧血肝臓の気の異常肝臓の気が流れる経絡の異常による痛みです。

肝臓の気の流れは膝の内側を通っており、股関節にも流れているため股関節の内側寄りにも痛みが走ることが多々あります。


膝のお皿の下や周辺の痛みであれば胃の気の異常胃の気が流れる経絡の異常による痛みです。これも貧血により起こることがほとんどです。


あくまで東洋医学のお話ですが、肝臓は血液を溜めるところであり、胃が悪いと血液が造りにくくなるとされています。


特にオスグッドは臨床上、胃の経絡と関連していることが多いように感じます。


この場合は胃の経絡を治療することがオスグッドの進行を予防することにもなり、血液を造る後押しをすることにもなる、というのが東洋医学的な考え方です。


まずは胃の経絡に異常=押さえて痛いところがないかを確認します。胃の経絡は図を参考にしてください。緑のポイントが胃の経絡、胃のツボです。


もしこのポイントの上に押さえて痛いポイントがあればそこをオイルマッサージの要領で少し圧をかけながらゆっくり下から上にむけてマッサージしてあげてください。

ローズマリーやラベンダーなどのアロマオイルをお使いになるのも効果的です。


また足の三里、三陰交、血海(ツボはネットで調べてみてください。三里は上から5番目のポイントです)などのツボに温灸やせんねん灸をすると貧血にも効果的です。


お知らせ頂いた症状だと、これらのツボを刺激して吸収力や循環させる力を高めながら、サプリメントなどで鉄分を摂取するなどの必要があるかと思います。


貧血になる原因が例えば、鉄分を吸収する力が先天的に弱い、心臓が先天的に弱くて血液を循環させる力が弱い、などであれば運動により負担がかかり過ぎているのかもしれませんので、この場合は無理をし過ぎては後々のダメージに繋がることもあります。


先天的な要素がないか、などは東洋医学的な診断ご必要になりますのでご心配であればオンラインカウンセリングなどをご利用ください。


また漢方なども有効です。脈診をされる漢方内科などがお近くにあればご相談されるのも良いかと思います。