このところ、治療中にお休みになると身体がピクピク動いたり、手足がピクピク動いたりする方が増えています


セラピストの方でお感じになっておられる方もあるのではないでしょうか


ピクピクは東洋医学では「風」です


「風」は神経過敏の現れです


ピクピクが多い方は神経が高ぶっていたり、ストレスや緊張が強いということ


眠りが浅くなったり、イライラしたり、人間関係もギクシャクしやすく、仕事がはかどらなかったり...


そんな時はこのツボを治療してみましょう


風市(ふうし)...市は市場の市、人が集まるを意味し、風が集まるツボという意味


風池(ふうち)...風の池ですから、風が溜まるところという意味


風府(ふうふ)...都、人が集まるところを意味し、風が集まるツボを表す


いずれも風が集まるツボであり、風=神経過敏を抑える効果があるツボということになります


風市、風府は風が集まる場なので、このツボを指圧の要領でゆーっくり圧をかけしばらく持続、その後ゆっくり力を抜きます

つまり風という速く動くものをジワっと押さえることで落ち着かせるということ

ツボの名前の意味が分かると手技も自ずとどうすれば良いか分かりますね

パターン治療は良くありません


風池は風が溜まる場ですからそこから風を抜くというのが理想的な治療の仕方です

鍼ならサッと刺して邪を抜き去るという方法を用います

手技ならオイルマッサージの要領で邪を押し流すような手技を行います


ピクピクや神経過敏に効果が高い「風」の付くツボ、この時期には高い効果が期待できます


また大腸経の肩髃(けんぐう)というツボ、このツボは湿疹などにも高い効果があり、風氣を抑制する働きが高いとされていますのでこのツボを優しくジワーッと指圧するのも効果的です


この肩髃は五十肩の痛みの代表的な圧痛点でもあります


五十肩は更年期障害など自律神経の乱れやホルモン異常が原因になることが多く、飲食過多や精神的高ぶり(風)火が多い(炎症)乾く関節の潤滑油減少関節の痛み


という機序で起こりやすいため「風」の反応が出やすい肩髃に痛みが多く、また風を治める治療点としても効果が高いということです


五十肩に限らず風による症状(神経過敏や高ぶり、まぶたや筋肉のピクピク、めまい...)などにも肩髃は効果が高いと思われます