東洋医学が考える身体の健康の基本は...
『頭寒足熱』
「頭寒足熱」とは頭がクールで足元が温かい状態。そして下半身にエネルギーが充実して地に足が付く。そんな理想的身体バランスのこと。
これは自律神経が安定して体内の陰陽の気がバランスよく循環している状態を表わします。身体的健康の理想的状態です。
この逆の状態、つまり脳が充血し、頭部にエネルギーが集まり、神経が興奮している状態が、
自律神経失調や過剰代謝による炎症などを引き起こします。
ラサルーテでは、
「バランスを崩してしまった身体を、頭寒足熱の状態に戻して頂くこと」
これを全ての基本として治療しています。
その頭寒足熱を乱す現代病の原因を東洋医学的にみると…
1.ストレスによる気の停滞
2.エネルギー過剰による熱
3.循環障害による冷え
これらが頭熱足寒という気が逆転した状態=自律神経失調を引き起こし全ての病気の原因を作っています。
そうなる原因は...
1.ストレス
○組織、血管などを収縮させる
血管が収縮すると血行が悪くなり、酸素やエネルギーが臓器や筋肉、脳などに行かなくなり障害を起こす。
○ホルモンなどのバランスを崩す
ホルモンで臓器や組織の働きを調整。ホルモンのバランスが崩れると、身体の働きに障害を起こす。
○神経のバランスを崩す
神経で臓器の働きや筋肉運動などを調整。感覚などを伝達。神経のバランスが崩れると身体の機能に障害が起こる。
○恒常性が乱れる
恒常性とはどんな環境でも一定の体温や血圧、精神状態を保っておく機能(自律神経が行う)のこと。ストレスで上記の状態が崩れると恒常性が保てなくなる。
2.エネルギー過剰
○炎症を起こしやすい
炎症とは文字通り「火=エネルギー」が多すぎること。この炎症が多くの病気の元凶となる。
発熱、痛み、臓器の障害(認知症や脳障害(脳細胞の炎症で細胞が徐々に死滅するといわれている)、数えたらきりがありません。
○血液がドロドロになる
エネルギーを取り過ぎると血中に栄養素の成分が増えドロドロになり血液の流れが悪くなる。
○糖分、アルコール、ドリンク剤、サプリメント、一部の健康食など
これらは一気に燃焼。熱は上に上がるため、上半身にエネルギーが集中=のぼせを起す。これが「頭熱足寒」という健康とは逆の状態。
脳充血、神経過敏、精神障害、動悸など自律神経失調の原因になる。
○老化が早まる
過剰なエネルギー代謝により細胞や組織、内臓、脳の老化が早まる(外見上も老化が早まる)。
アンチエイジングはエネルギー摂取を控えることが一番重要です!
老化が早いということは、恒常性維持機能に疲れが現れ始め、恒常性を失って頭熱足寒に陥る
○肝臓が疲れる
健康食品などの過剰摂取により、それを処理する働きの肝臓が疲弊。東洋医学では肝臓は自律神経・ホルモン・女性器・甲状腺なども担うといわれ、これらの組織に障害の懸念がある。
3.冷え
○組織に酸素や栄養素が不足
冷えて血行が悪くなると手先や足先、筋肉や内臓の末端部分まで栄養素や酸素が行き渡らない。その結果、それを改善するために身体が興奮状態になり頭熱足寒を起こす
○一部に冷えが起こると、
他所では炎症が起こりやすくなる。足が冷えると相対的に上半身で充血がおこりやすくなる。充血やうっ血のある場所では炎症を起し、細胞の破壊や組織の変質が起こる
○免疫力が低下する
体温が1℃下がると35%以上免疫力が落ちると言われている。また体温を1℃上げることができれば60%免疫力が上がる。
この対処としては、運動や興奮することにより血流を盛んにするのではなく(これではまた交感神経優位となり、血管を収縮させてしまう(一部の血管は除く))、有酸素運動や落ち着いた環境を作ることで血管を弛緩させ血流を良くする。
○感覚が過敏になってバランスを崩す、痛みが悪化する
気は本来ゆったり流れるもの。冷えは気の流れを鋭敏にするため、神経が過敏になり痛みを感じやすくなる。また神経過敏によって恒常性にも異常が起こる。
このような状態に一番効果が高いのが足湯です!
◆足湯の方法
足湯は「頭寒足熱」という健康を保つためには最も効果的な健康法!
半身浴もいいのですが、足湯は温めるということよりも、
「足元に血液を集めることで神経を安定させる」
という効果が高い健康法です。
冷え症だけでなく、あらゆる不調、自律神経失調、がんや内臓疾患、精神症状にも効果が期待できます。
またカゼを引いたときや疲労、
乾燥の予防にもなります。1日数回、1回10分程度行うのが理想的です。
入浴より少し高め、42~43℃くらいのお湯でくるぶし位までお湯に入れます。途中で温度が下がるので、高温の足し湯を用意しておきます。
必ず入浴とは別に行って下さい。
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