現代病は生活習慣などから起こる病気や症状を指す社会通念的な言葉ですが、言い換えるとはっきりとした原因が分からない病気や症状が増えている、ということですね。


この現代病の原因についてですが、長年東洋医学の臨床を続けてきて気付いたことがあります。


それはほとんどの現代病が東洋医学でいう「火」から起こっており、その火の原因は「エネルギーの摂り過ぎ」と「風=交感神経の高ぶり」です。


エネルギーの摂り過ぎが病気の原因となることは多くの方が気付いてきているようで、少食やファスティングがかなり一般的になってきました。


では何故エネルギー過剰になるのか、


これは戦後のモノのなかった時代、多くの病気が栄養不足から起こったため「栄養を摂り体力をつけることが病気を治すこと」という認識が広まっていたためです。


カゼを引いたらたまご酒、栄養のあるモノを食べて体力をつけて早く治す、こういう常識が広まっていたのですね。


ただこの常識ですが、これは西洋医学由来の考え方で、明治時代まで医学を担っていた東洋医学は2千年以上前から、

◆冷えや虚弱なものはエネルギーを与えて温めて治す

◆熱から起こっている症状は不必要な熱を清熱する、便で熱を排泄し清熱して治す」

という風に、オーバーヒートなのか、エネルギーの不足なのかを見極めて治療します。これが東洋医学が土台とする診方、治し方です。


西洋医学では病の原因が熱か冷えか、という生理学的な視点から病の原因を診るということはあまりないので、


病気になると症状を抑え込む、エネルギーを増やして元気にして治す、という治療理論になります。


エネルギーを摂って治す、これは西洋医学的概念であることはお分かり頂けたと思います。


つまり現代病の原因の一つであるエネルギー過剰は西洋医学から与えられた健康観や治療法、ということになるかと思います。


火のもう一つの原因である精神や神経興奮=交感神経優位(これを東洋医学では「風」という)ですが、これは資本主義社会にあると感じています。


行き過ぎた資本主義、経済至上主義が繰り返しの購買を惹起するために交感神経を優位にするCMや番組作りを行わせている、


そのために交感神経優位による現代病が増えているのではないかと考えています。


陰謀論と言われますが、戦後GHQは日本人の冷静実直で質実剛健な精神性を恐れ、支配しやすくするために3S政策を行ったと言われています。


それは、

sports

screen

sex

の3つです。


元々野球はそれ以前からありましたが、トップ選手は膨大な収入が得られるようにし、スポーツに打ち込む人を増やしました。スポーツは個人競技もありますがほとんどは競争、闘争するもので交感神経を優位にし、精神を興奮させて冷静さや穏やかさ、クールな思考を阻害します。


screenは映画やテレビのことで、アクションやバラエティなどその多くは精神や効果神経を昂らせる内容です。


sex産業ももちろん同じです。欲を高めることは交感神経優位に繋がります。


これらを日本に与えることで興奮傾向で唯物的、権威至上主義(依存)で自ら考えることを放棄する、そんな国民性を植え付けようとしたそうです。


それゆえに交感神経優位な人が増えてしまってあると考えられます。


また経済至上主義、資本主義社会における政治家やビジネスマンで成功者と言われる方は五行の木のタイプ、その中でも発信力や行動力が強い剛のタイプの方が多いです。その世界で生きていくためには木の気質を高めるしかありませんし、そのための教育が小中学校で行われています。


この木タイプの方は唯物的な思考が得意で、行動力、発信力が非常に優れています。ただ唯物的思考が強いために精神性や目に見えないエネルギーのことなどについては否定的な考え方の方がとても多く、


その行動力や発信力が強過ぎるとパワハラやモラハラに繋がるケースも少なくありません。


この外向きの発信力は交感神経優位となり、現代病の原因を作り出していると感じています。


このような社会的風潮が変われば現代病はかなり減少すると思います。


そのためには