こんにちは
La Mureハーバルライフサポーターのnaoです。
先日、古代エジプト展に足を運びました。
(北海道近代美術館:8月2日まで開催)
開館の20分前に会場入りするも、既に長蛇の列
人気企画とは思っておりましたが、想像以上でした
前回の「フェルメール展」では、美しい絵画の数々に、フワフワしたような、感動がジーンと押し寄せてくるような、そんな穏やかな時間を過ごしたものですが、今回は、とにかくワクワク、ゾクゾク、高揚感たっぷりの感動を味わいました。
圧巻だったのは、やはり棺とミイラ。
これからお出かけ予定の方にネタバレにならないように詳細は伏せておきますが、見応えたっぷりでしたよ
アロマテラピーを学ぶ上でも、古代エジプトの歴史は切り離すことができません。
そのこともあってか、実物をみても解説を読んでも繋がる知識があり、より一層楽しむことが出来たように思います。
今回、最新の科学技術によりミイラの謎についても解き明かされた訳ですが、その研究もさることながら、余りにキレイな保存状態に、「ミルラ」の力を感じずにはいられませんでした。
アロマの歴史が始まったのも古代エジプト。
香りは神への捧げものとして神聖な儀式で使われていたことが分かっています。
日の出には、太陽神ラーの汗が固まったと言われるフランキンセンスが焚かれ、正午には太陽神ラーの涙が固まったとされるミルラが、そして日没にはキフィという16種類の植物がブレンドされたものが薫香の形で使われていました。
その儀式により、死者の魂が蘇り、肉体に戻ると信じていたため、腐敗させないための工夫を施していたのですね。
「ミルラ」の防腐効果は有名ですが、何千年ものはるか昔から、その効果を確証し、ミイラ作りに活用してきたというのですから驚きです。
「ミイラ」の語源とも言われるミルラは、その優れた防腐効果や、抗菌効果、癒傷効果が期待できるため、古代エジプト時代から現在に至るまで、軟膏や膏薬に使われてきました。樹木が傷つくと、自ら傷を癒すために樹脂が滲み出るといった生態からも、癒傷効果の根拠にたどり着くことができます。
精神面の傷を癒すために使われることも多く、ストレスで疲弊したとき、不安や心配ごとに囚われて心が落ち着かないとき、その深くて大地を感じさせるような重厚な香りは、心の芯まで染み入って、静寂の中、ゆっくりと平穏へ導いてくれるのです。
よく、似たような効能で比較されるフランキンセンスが大好きな私は、ミルラよりもフランキンセンスの登場機会が多いのですが、地に足をつけたいと願う、少々不安定気味な心理のときは、不思議とミルラが心地よいと思ったりするものです。
古代エジプトの歴史に触れ、「ミルラ」精油の奥深さを改めて感じる。
どんなこともそうですが、バラバラに興味を持って集めた情報が繋がる瞬間は、ワクワクしてしまいますね
展示の中に「樹脂」
とだけの説明書き。
ミルラだったに違いない