冬つれ葉 | ラフィンムーンカメラのごはんとお酒と妄想の日々

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撮ったり、つぶやいたり、美味しい記憶…全ては明日へのラブレター

どこかさみしげに見えて
そうでもないですよ、と
言っているようにも見えるその表情に
初めて見た瞬間に
「これは手にいれなくちゃ!」
と、迷うことなく感じた。

いつだったか
たまたまインターネットの中でみかけた
銅版画家の南桂子さんの作品集。
そしてそのまま、まさにジャケ買いをした。
届いた作品集はページをめくるごとに
これはやっぱり私には必要なものだという
思いが増していった。
そんな南桂子の作品を見ながら
浮かんだ言葉を綴るという楽しみを
みつけてしまいました。
南さんの作品をここに上げてもいいものなのか
わからないので画像は私の撮った写真で
伝わりづらいですが、
今日は1990年の南桂子の作品
【初冬の木】を眺めながら…






『冬つれ葉』

カラカラカラと
かわいた風に笑う
きいろの 色づき葉

そろそろいこうか
やめようか
あのこがこごえないように

ハラリハラリと
重力まかせに舞う
あかいろの 冬つれ葉

あのこのくつ音
さんぽ道
恋しくなっていそぎ足

サクサクサクと
おおげさに音鳴らし
あたたかい冬がやってくる




2020.12.29